厳しい現実!育休や産休がない会社に勤めていて妊娠した結果
31歳/主婦
妊娠して1ヶ月。パート勤めをしていた私はとうとう会社の社長に妊娠の報告をする日がやってきた。私の勤めている会社は今時めずらしく育休・産休がない。
働く前の面接で妊娠を希望しているので、妊娠をしたら辞めるとも伝え、双方が納得した上で勤めはじめた会社だった。
仕事が楽しくなってきたタイミングでの妊娠
勤め始めて1年で妊娠。やっと仕事も覚え、人脈も広がり、仕事が楽しくなってきたという矢先だった。私は妊娠を希望しており、授かった時はとてつもなく喜んでいたのに、はぁ〜と私は大きなため息をつく。
辞めたら収入が全くなくなるし、1人目の子どもは保育園に預けているから辞めることになるのかな・・・。待ち望んでいた妊娠のはずなのに、お先真っ暗といった表情の私。
考える時間もお金も必要だったので、あと半年ほど働かせてほしいと伝えようと意を決して社長の元へ。
社長に妊娠したことを伝えに行くと
私「あの〜、今お時間よろしいでしょうか・・・」社長「ああ。」私「実は、このたび妊娠しました。」社長「おお〜おめでとう。」「で、いつまで続けるのかな。」さっそく聞かれた。
私「あと、半年は働こうと思っているのですが・・・」ドキドキしながらも伝えることが出来たとほっと胸をなでおろしたのも束の間、社長「もっと早い(辞めた)ほうがいいんじゃない?」の一言。
撃沈した。そうきたかぁ。そうだよね。妊娠したら辞めるって伝えてたからね・・・。でも、きつい一言だなぁ。もう少し働けたら気持ちも環境も整理がつくのになぁ。と絶句しながらも私は「家族に相談して、また報告します。」とその時は伝えた。
主任に妊娠を報告をした時には「今いなくなるのは困る。まだ、続けていてほしい。」と言ってくれた。主任がそう言ってくれていたから余計にショックを受けたのかもしれない。
私は、家族と相談し考えた末「今月いっぱいで退職します」と再び社長に伝えた。そして、職場を去ることになった。辞めた後はつわりがひどくて、ほとんど動けなかったから半年も働けなかったかもしれないと思うこともあった。
ただ、今でも思う「もう少し働きたかった」という気持ち。社長は私が正社員だったら、「もう少し続けてほしい」と言ってくれてくれただろうか。
会社を辞めた次の日に職場を訪れると
私が、月末に辞めて次の日に用事があり職場を訪れると私の代わりの人がもう雇われて働いていた。妊娠を報告した月に自主退職し、もう新しい人を雇っている会社。
私は、ただただ驚いて切なさと虚しさを後に職場を去った。その後職場を訪れていない。色々な制度が出来て、育休・産休を取る女性も増えてきたが、まだまだ妊娠した女性が社会の中で働くことは厳しいなと感じた体験だった。
- 妊娠中の体験談