妊娠38週で前駆陣痛がないのは正常?異常?前駆陣痛を知ろう
最近は情報過多の時代です。知りたいと思えば、パソコンなりスマホなりで、家にいながらいろんな情報を得ることの出来る時代です。それは素晴らしいことなのですが、その情報に踊らされるようになると少々問題です。妊娠38週で前駆陣痛がない事は、問題なのか解説いたします。
妊娠38週というのはどういう時期?
出産予定日は、最終月経開始日から280目、妊娠40週の初日となります。
一般的に37週を過ぎれば、正常な出産になり、それよりも前の場合は早期出産になります。母体にも胎児にもリスクがあります。逆に42週目に入れば、少々のんびり過ぎる赤ちゃんですが、胎児が大きくなりすぎて出産が困難になるため、それ以前に陣痛促進剤などを使って出産させることが多いようです。
つまり、妊娠38週目となると出産しても大丈夫な時期です。赤ちゃんが出産に向けて子宮におりてき始めるので、ママの体に色々と負担が出てきます。主な症状に恥骨や股関節が痛んだり、頻尿になります。
また頭痛やつわりに似た症状がでる事も。
妊娠後期になるとホルモンバランスも崩れることがあり、また赤ちゃんが胃を圧迫したりします。これも出産すれば収まります。
赤ちゃんの重さは平均すると3000gぐらいです。これがおなかの中でキックやヒップアタックをするのでママは夜眠れないと感じる人もいるくらいです。
前駆陣痛とは?
妊娠38週目になると、中には前駆陣痛を感じる人もいます。
そもそもこの前駆陣痛とはどういうものなのでしょうか?
原因は子宮の収縮によるものですが、不規則に起こります。そしてここが重要ですが、必ず陣痛の前に起こるとは限らないのです。
別名「偽陣痛」と言われるぐらいで、本陣痛と全く別ものだと考えましょう。
ではまずその症状についてご説明いたします。
お腹が張ったり、痛みを感じるようですが、その痛みも個人差があり何となく、違和感がある、ゴロゴロするなんて言葉で表されることもあります。
ただ、後から考えてみれば、あのへんな痛みが前駆陣痛だったなあと感じる人が多いくらいで、中には前駆陣痛が無いまま本陣痛が始まる人もいるくらいです。
つまり、前駆陣痛は本陣痛の前触れではありますが、本陣痛の前に必ずあるとは限らず、また痛みに個人差があります。
しかし、前駆陣痛を感じた人は、出産が近い印であることは間違いありません。そろそろ出産準備が必要です。
妊娠38週目で前駆陣痛がない事は異常?
異常ではありません。
前述したように、妊娠38週目と言えば出産しても大丈夫な時期ではありますが、出産予定日まで2週間もあるので、まだ出産には早いとも言えます。
また前駆陣痛自体、必ず出産する際に起こる訳ではないのです。その症状も一定でなく、痛みにも個人差があり、ただそういう経験がある人がたくさんいたので名前が付いていますが、決して前駆陣痛を経て陣痛になるという流れではないので安心しましょう。
知らない事、未知な事は人を不安にさせますが、逆に知り過ぎる事、人と比べる事で不安が増大することもあります。
あちこちで前駆陣痛という言葉を聞けば、自分には何故前駆陣痛が起きないだろう、起きないとおかしいと考えてしまいますが、決してそうではないのです。これはたくさんある情報に踊らされてしまったのです。
きちんと定期的に検診を受けていれば、よほどのことが無い限り大丈夫です。ただ、おなかの痛みや張りが強い、胎動を感じないと言う方が大問題です。この症状がある場合は、すぐに病院へ受診しましょう。
陣痛と出産のサイン
不規則な痛みが伴う前駆陣痛と違い、本陣痛は痛みが規則的です。そのため、痛みが弱くても規則的ならば、前駆陣痛ではなく本陣痛を疑った方がいいでしょう。
初産の人は特に、この痛みが前駆陣痛が本陣痛が判らないことが多いと思います。痛みの間隔を測って定期的であれば、本陣痛の可能性が高いです。
本陣痛の特徴のもう一つは、徐々に痛みの間隔が短くなることです。
また陣痛の前兆として「おしるし」と言われているものがあります。少量の出血もしくはピンクのおりものが出たらこれがおしるしです。陣痛の数日前から1週間前に現れる事が多いのが特徴です。
陣痛の前兆として知られるのが「破水」ですね。これはよくテレビで産気づく妊婦さんのシーンによく見られます。ただ破水からすぐに陣痛が始まるわけでなく4〜5時間かかる人もいれば、翌日になる場合も。ただ破水が見られたら陣痛がなくても、病院へ連絡しましょう。
出産予定日になっても陣痛がない場合
40週目になっても、前駆陣痛も、おしるしも破水も見られない人がいます。陣痛が怖いけど、このまま何も起こらない方が怖いのでママはどんどん不安になりますよね。
多くの産婦人科医は40週目の6日までは自然の陣痛を待つことが多いようです。しかし、どうしても陣痛が起きない場合は、陣痛促進剤などを利用するケースが多いようです。
というのもあまり出産予定日を超過してしまうと、赤ちゃんが大きくなりすぎて、難産になるケースや赤ちゃんの酸素が十分に供給されなくなる事もあります。場合によっては胎児の命にかかわるケースにもなりますので、そういうリスクを避けるため40週目を超過した場合は、陣痛促進剤を利用することになります。
初産の人にありがちで、あまり思い詰めないことが大切。リラックスして、少し体を動かすようにしましょう。転ぶのが怖いので、妊婦は階段を避けがちですが、意外にこれが赤ちゃんが子宮に下りてきやすいそうです。ただ本当に落下は怖いので、きちんと手すりを使って、出来ればパートナーに付き添ってもらいましょう。