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婦人科・産婦人科の内診、実際はどんな検査?痛いのは何故かも解説

女性にとって、婦人科や産婦人科はなくてはならない場所です。

出産を控えた妊婦さんは勿論、デリケートゾーンの異変、そして子宮や卵巣といった女性特有の内部の病気の治療とその早期発見のためにも、避けては通れない場所です。

しかし、婦人科/産婦人科で行われる検査、中でも”内診”に関して、痛い、不快、なにより恥ずかしいといったイメージがあるため、自分から足を運べる女性が少ないのが現実です。

実際、こうした検査はどうして必要なのか、まずはその点から見ていきましょう。


婦人科・産婦人科の検査は痛い? 恐怖から受診できない人も多数

特に病院が嫌いではない、という女性であっても、それが婦人科や産婦人科となると話は別で、”何か”がない限りは自分から受診しようと思わない人がほとんどではないでしょうか?

それも、ここで行われる検査である”内診”が、最大の理由でしょう。
 

内診とは、膣内に医師の手およびエコー器具などを挿入し、婦人科系器官(膣、子宮、卵巣)などの病気を調べるものです。

れっきとした、必要不可欠な治療ではありますが、医師とは言え他人の前で足を広げ、デリケートゾーンを診察されるという、女性にとって肉体的・精神的な苦痛を伴う人がほとんどです。

しかも特に若い女性の場合、どんなに必要性を説かれても、理性では理解できても感情が追いつかないものです。
 

しかし、そんな女性にとって不快な検査でも、絶対に通れないのは何故かといえば、答えは簡単です。

内診があるからこそ、婦人科系器官の異変に気付けますし、より安全な出産が出来るからです。

逆に内診を怖がって、異変を感じつつも産婦人科を避けていた結果、病気に運ばれた時には既に手遅れだった――というケースが、決して少なくないのです。

痛いと評判の産婦人科の内診 実際はどんな検査なのか

そんな婦人科・産婦人科で行われる内診ですが、実際にはどんな流れで行われるものなのでしょうか。
 

まず、問診票に記入した後、大抵の場合尿検査が行われます。

この尿検査により、妊娠の有無、細菌感染の有無、そしてその他のホルモンの検査に用いられます。(検査項目は、問診票や医師との問診、それに来院理由などにより変わることがあります)

そして医師と面談しての問診の後、必要であれば血液検査があり、その後、内診が行われることになります。
 

内診は、内診台という、女性の体に一番負担のない姿勢を保てる椅子状の検査台で行われます。

消毒し、かつ使い捨てのゴム手袋を付けた上で、医師が膣内に指を入れ、膣内の触診(指で変質している箇所がないかを調べること)、そして内部と外から腹部を押し、子宮や卵巣の腫れの有無を調べます。

尿検査で妊娠が確認されたり、問診によりその可能性があることが分かっている時には、腹部の圧迫は行われません。
 

そして、膣鏡で広げつつ、棒状のエコー器具を挿入し、子宮と卵巣、卵管などのエコー検査や、柄の長い綿棒で子宮口(子宮と膣の境目にあたる器官)の細胞や膣内のを採取し、がんなどの病気がないかを調べる細胞診が行われます。

産婦人科での痛い検査も疾患の時のリスクとは比べ物にならない

内診の内容、どの部分でも、痛みを感じる人は少なからず存在します。

勿論、使用される器具には、潤滑剤が使われますし、膣鏡なども女性の体のサイズに合わせたものが使用されますから、痛みが少ないように工夫はされています。

ですが膣内は、女性ならば分かる通り、とてもデリケートな器官ですから、そこを「グリグリ」と押されたり、内部をくまなく触られる、綿棒で内部を擦られるため、痛みや不快感を感じない人の方が少数です。
 

ただ、実際に細胞などを採取して検査しなければ、細菌感染や子宮頸がんの判断は出来ません。

酷い生理痛が起きる原因が何なのかを知るためには、腹部の圧迫で腫れなどの異変がないかは分かりませんし、妊娠の可能性がある時にも、異常妊娠が起きていないか、胎児の状態はどうかなど、経膣でなければ詳しく分かりません。
 

つまり、産科/産婦人科での検査の痛みは、何かしらの疾患に罹った時のリスクを考えれば、嫌でも受け入れる必要があるものだと言えるのです。

内診の痛みを少しでも軽減する方法はある?

それでも、痛みは少ないに越したことがありませんが、痛みを軽減する方法はあります。

それは何かというと『内診を受ける時にリラックスして力を抜く』ことです。
 

言うのは簡単、しかし、受ける検査の内容を考えれば、とてもではありませんが、リラックスなど出来ない!と思うでしょう。

時には羞恥心も加わり、内診を受けている最中に失神してしまった、という話もあるほどです。

ただ本当に、体に力が入ってしまうと、膣内にもその力が伝わり、余計に触診や器具の挿入で痛みを感じることになりますし、検査中に膣内に傷が付く可能性もあります。
 

ですから、内診を受ける前には、医師に対して内診が怖いと思っていることを、まず伝えておくといいでしょう。

女性医師のみの医院を探したり、担当を女性医師にしたいと、受付の時点で伝えることも、有効です。

そうした患者の意見は、医師側にとっても先に伝えてもらったほうがありがたいものですから、是非、覚えておきましょう。
 

他にも、検査中には目を瞑らない(目を瞑ると逆に他の感覚が鋭くなり、恐怖が増してしまう)、意識して大きく深呼吸を繰り返す、痛みを感じた時にはその時点で伝える等が、痛みを軽減する手段です。

婦人科/産婦人科の検査は女性の健康を守るための唯一の手段

最後に、婦人科/産婦人科での検査を受ける前に、気をつけておくべきことを見ておきましょう。
 

受診前にシャワーを浴びるなどして、デリケートゾーンを清潔にしておく。

ただし、ビデなどで膣内の洗浄を行うと、正しい検査が出来ないので、外側のみに留めましょう。
 

お化粧は控えめにし、マニキュアは落とす

女性に多い貧血などの症状を顔色や爪の色で確認することもあるので、控えたほうが無難です。
 

着替えやすい服装にする

 ワンピース等は検査がしにくくなりますので、脱ぎやすいスカートやパンツ、そして下着にしておくといいでしょう。
 

生理周期を把握する

少なくとも、ここ3ヶ月分の生理開始日と終了日、そして生理の出血量などをメモしておくといいでしょう。
 

前日の性交渉は控える

正しい結果が出ないことがありますから、これは控えましょう。
 

検査が恥ずかしい、怖い、痛いのは嫌。

そうした気持ちを持つのは十分理解できます。

しかし、女性としての健康を守るためには、こうした検査が必要不可欠です。

是非、内診への恐怖を和らげ、自分の健康を守るため、定期的な検査を受けるようにしましょう。

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