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熱のある子供に厚手の布団はNG!? 発熱時の正しい対処法

      2016/05/25

熱のある子供に厚手の布団はNG!? 発熱時の正しい対処法

子供が熱が出した時、親としては必死で体を温めようと、厚手の布団に寝かせたり、厚着をさせたりなどの対処を行いがちです。

しかし、この対処法、全く間違いではないものの、あるタイミングからは逆効果になってしまうことをご存知ですか?

子供が熱を出した時、どうすべきかを見ていきましょう。

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子供の発熱… 布団をしっかりかけて暖かくするのは間違い?

”発熱”という体調不良は、大人でも子供でも、とてもよく起こるものです。

特に、抵抗力が弱く風邪などの病気に罹りやすい子供となると、インフルエンザに罹った時のような38度を超える高熱の時から、ほんの少し体が火照っているような微熱まで含めると、頻繁に熱を出してしまうことも珍しいことではありません。

それでも、まだ子供が体調不良を言葉で知らせることが出来ないような乳幼児期のような時は特に、発熱に対しては注意が必要です。よくあることとはいえ、それはれっきとした体の非常信号ですから、他にどんな症状が出ているのか、元気があるのかなど、注意深く観察する必要があります。

さて、”風邪を引いて熱が出ている子供に対して、体を温めなければいけない”と思っていませんか?

「昔から言われていることだし」とか「体が冷えたから風邪を引いたのだから、暖めてあげないと…」と考え、熱が出ている子供に、布団をしっかりかけて寝かせたり、厚着をさせたりなどの対処をしてしまいがちです。

しかし、この対処法は”あるタイミングまでは正しく、それ以降は間違った対処”なのです。

どういうことか、詳しく見ていきましょう。

そもそも、”発熱”はどうして起きるのか

まず、発熱はどうして起きるのか、そのメカニズムについて見てみましょう。

そもそも、風邪などのウイルスによる感染で熱が出るのは、体の防御機能によって引き起こされているものです。

ウイルスなどの”外因性発熱物質”が体に入り込んだことを免疫細胞が察知すると、まず白血球などの免疫細胞がこれを食べ、脳に対して「病原菌が侵入しました!」と報告するための物質”サイトカイン”を出します。

血液によってサイトカインが脳に達すると、脳は体温の調節を司る部分に体温を上げるように命令を出します。この命令を受け取った”体温調節中枢”は、体全体に対して「体温を上げる」命令と「発生した体温を逃さないように」という命令の2つを出すのです。

自分が発熱しだした時のことを思い出してみましょう。体に寒気を感じ、熱は上がるのに手足などの末端は冷えている、ブルブルと震えてしまった経験はありませんか?
これこそ、体温調節中枢が出した命令による症状なのです。

こうして発生した熱は病原菌の増殖を抑制し、かつ自身の免疫機能を向上させます。
つまり、発熱は、体の免疫機能が働いているサインと言えるのです。

”発熱の時には汗をかくべき”は大きな間違いだった!

”風邪を引いたらまず体を温める”。この言葉は決して間違いではありません。風邪のひき始めや、寒気を感じたりした時には、厚手の布団をかけたり、厚着をすることは有効です。体を温めることで、体の発熱を助け、より免疫機能の向上につながるからです。

しかし、いつまでも体を暖め続けるのは間違った対処法です。

こう聞くと「風邪を早く治すには汗を大量にかかせたほうがいいのでは?」と思う方もいるでしょう。

実は、これこそ大きな間違いなのです。

体温調節中枢が出した命令により、体温は上がり続けます。そして病原菌に対抗するために有効な体温になると、”熱が上がりきった状態”になります。つまり、それ以上は体温を上げる必要がない、と脳が判断しているのです。

体温が高い状態というのは、病原菌に対して有効ですが、同時に本来の自分の体の機能をも弱らせる、言わば諸刃の剣と言えます。そのため、脳は必要最低限の発熱に留めようとしているのです。

免疫機能が病原菌に打ち勝つと、汗を一気にかいて体温を急激に下げようとします。これは発熱の状態を速やかに戻し、体のダメージを少しでも減らそうとする機能です。

つまり、大量に汗をかくというサインは、体が病原菌に勝ってから出るものであり、無理に汗をかかせても、病気の進行には関係がないことだと言えるのです。

熱が上がっていく時は、体を暖かくしてあげよう

では、子供が発熱している時には、どのような対処をすべきなのかを見ていきましょう。
まず、風邪をひいたと思われるサインに注目しましょう。

・顔色が悪い、青ざめている
・手足が冷たくなる
・小刻みに震える
・寒気を訴える

このような症状が見える時は、これから熱が上がるサインとなります。ですから、体温が上がるのを補助する意味として、布団をしっかりかけ、暖かい服装で休ませるようにしましょう。室温にも注意し、暖かめに保っておきます。

同時に、体温をこまめに測り、かつその他にどんな症状が出ているのかを見てあげるようにしましょう。特に乳幼児期は、自分の体調を伝えることが出来ませんから、熱だけでなく他の症状が鍵になります。

発熱していても元気で、自分で動くことが出来る状態であれば、緊急性は少ないと言われています。しかし、以下のような症状が出ている場合は、早急に病院に連れて行く必要があります。

・元気がなくぐずり続ける
・苦しそうな呼吸や、ゼーゼーと呼吸音がする
・(乳児は特に)ミルクなどの飲みが悪い、すぐに吐き出す
・意識がはっきりしていない

熱が上がりきったら、布団を薄手のものに取り替えよう

熱が上がりきったとされるサインは、震えが治まり、また冷たかった手足も熱くなった頃です。手足は体から見て末端に存在するため、発熱により熱くなるのは一番最後です。

このような状態になったら、布団を薄手のものに変えたり、冬場ならば毛布を抜いてみたりと、調節をしてあげるようにしましょう。服装も、一段階薄手のものに変えてあげるなど、熱がこもらないようにしてあげることが重要です。

それでも、顔が真っ赤になっていたり、熱がる様子が見られる時は、もう一段階薄手のものに切り替えましょう。

熱が上がりきっている状態は、体の免疫機能が本格的に病原菌と戦っている証拠です。
体が冷えないよう、汗をかいていたら蒸しタオルで体を拭いてあげたり、こまめに服や下着を取り替えて上げましょう。布団に汗が染み込まないよう、背中にフェイスタオルを一枚いれておいたり、敷布団の上にバスタオルをひいておくのもいいでしょう。

そして、汗がどっと出て、熱が下がり始めたら、体が病原菌に勝ったサインです。
改めて、体を拭きあげ、新しい衣類に変えて、疲れている体をゆっくり休ませてあげましょう。

発熱中の子供の看病はどのようにするべきか

発熱中の子供に一番大切なのは、水分補給です。

発熱中は水分をどんどん失っていくものです。ですから、汗をかいているように見えなくても、こまめに水分補給をするよう、心がけましょう。

乳児期ならばミルクを、それ以降であればスポーツドリンクなどもいいですが、経口補水液ならば効率よく水分を吸収できますから、家庭に常備しておくといいかもしれません。

続いて食事ですが、本人に食欲があるならば、消化・吸収のよいものを食べさせてあげましょう。薄味のうどんや、おかゆ・おじやなどがそれに当たります。

栄養価が高い肉などは、得てして消化に悪いことが多いです。胃腸への負担は更に体力を消耗する結果になりやすいので、発熱中は避けたほうがいいでしょう。

熱が出た時に使われる氷枕や冷却ジェルシートには、解熱作用があるわけではありません。ただ、熱の辛さを緩和する効果があるものです。

これらを使う時は、首筋、脇の下、太ももの付け根など、大きな血管が通っている部分に貼るといいでしょう。額に使うイメージが強いのですが、子供の場合は剥がれたシートが口を塞ぐ危険性もあるため、避けましょう。

また、使うタイミングは、”熱が上がりきってから”にしましょう。

発熱中の子供に対して解熱剤は使うべき?

子供が熱を出した時、解熱剤は飲ませるべきなのでしょうか?

まず、熱が38.5度以下で、他の症状がない場合は、解熱剤は必要ないとされています。むしろ、これ以上の熱が出ている時や、生後6ヶ月未満の子供の場合は、親の判断ではなく、病院を受診しましょう。

何故なら、病気によっては市販の解熱剤・風邪薬が禁忌の場合があるからです。代表的なのはインフルエンザに罹っている時です。解熱剤に使われている成分によっては、インフルエンザ脳症という、死亡例や思い後遺症が残る可能性もある、恐ろしい合併症を引き起こす可能性があるからです。

ですから、手元にある解熱剤が、過去に病院で処方されたものだったとしても、安易に飲ませるべきではありません。

それでも、休日や夜間などで、すぐに病院に連れていけないような時は、親としても非常に不安に思うもの。

こんな時のために、現在、国では”小児救急電話相談事業”を設けています。

これは、「#8000」にプッシュダイヤルで電話することにより、小児科の医師・看護師に電話相談ができる事業です。

すぐ病院に行くべきか、それとも様子を見るべきかなどの対処方法の相談が出来ますので、是非、覚えておきましょう。

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