産休中は保育園のお迎えは早めるべき?上手な身の処し方はコレ!
第二子以降を妊娠中、産休を取ることになった多くのお母さんが悩む問題があります。
それは、『保育園に預けている上の子を、お迎えに行く時間はいつがよいのか』、つまり『”時短保育”に切り替えるべきか』という問題です。
単に時短保育を保育園側から提案・提示されるだけならまだしも、時には周囲の人からそれを指摘されて苦しい思いをする人も、実際少なくない様子です。
果たして言われているように、本当に産休中は時短保育や家庭保育に切り替えるべきなのでしょうか?
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産休に入った途端、保育園のお迎え時間を早めるように言われた…
仕事と育児を両立させているお母さんにとって、保育園は強い味方です。
しかしながら、現在よく耳にするような”待機児童問題”などもあり、保育園を利用できる家庭が限られている地域が少なくない、というシビアな現状が存在します。
そうした中で、次の子の出産を控えて産休を取ったお母さんが直面するのが、今、保育園に預けている上の子のお迎えはいつ行けばいいのかという問題です。
確かに、今までは、仕事の関係上保育時間をフルに使ったり、延長保育を利用したりと、最大限利用できていました。
しかし、そもそも産休=お母さんが家にいる=家庭保育に切り替えるべき、と考える人や保育園が主流になっています。
それだけには留まらず、保育時間の短縮や、土曜日の保育を断られる、産休中は保育園を休む・退園するように言われることもあるのです。
「え?自分の住む地域ではそんなに厳しくないんだけど」と思う人もいるでしょうが、こうした『今現在働いていない親が保育園を利用することに対する冷たい視線』は、待機児童数が多い地域ほど、深刻な悩みになっているのです。
産休中に保育園のお迎え時間の短縮や休園・退園を求められるワケ
勿論、産休に入ったからと言って、一概に「保育園のお迎えは時短にすべき!」とは言えませんし、そう言えない場合も存在します。
例えば切迫早産等、子供をお母さん自身が見ることが出来ない時にまで、こうした要求をされることはありませんし、その時は理由をまず園側に説明すれば納得してもらえます。
と、言うよりも、まさに家庭保育が不可能な状況なのですから、無理をする必要はありません。
しかし、経過が順調な場合には、時短保育、または時期によっては休園や退園すら求められるケースが、実際のところ少なくないのです。
何故そうした考えが主流なのかと言えば、ズバリこうでしょう。
園側は『保育士の手が限られている現在、少しでもその負担を減らしたい』、そして周囲の同じ働く親としては『実の親が見られる環境になったのなら、即座に退園して、限られた椅子は譲り合うべき』と考えているからに他なりません。
事実、在宅ワークで仕事をしている母親が保育園に子供を預けると、自宅にいるというだけで「虚偽申告ではないか」と陰口を叩く人も存在するのです。
産休中のお迎え時間は保育園の方針を確認・話し合いをしてみよう
保育園を選択する際、こうした産休・育休と言った休暇中のお迎え時間について、十分リサーチしておく必要があります。
特に基準が設けられていない(明記されていない)場合は、園側から何か言われる前に、先に問い合わせや事情の説明をしてみるのもいいでしょう。
その時、時短保育を勧められたり、早めのお迎えをして欲しいと言われたならば、お母さん自身の体調に問題がない時には、それに応じるのが”上手な身の処し方”だと言えます。
特に、今後も子供が同じ園に通うことを考えるならば、下手に自分の権利ばかりを主張しても「扱いづらいお母さん」という有難くないレッテルを貼られることになりかねません。
逆にそうした要求をされないのであれば、今まで通りのお迎え時間でいいでしょうし、同じ園を利用しているお母さん達にも「園にも確認を取った上でのお迎え時間だ」と、後ろめたい気持ちを抱かずに済みます。
ただ、保育園からの要請や規定がない場合も、延長保育を利用するのはあまり好ましく思われない傾向があります。
これに関しては、周囲の心情を汲み取るか、それとも自分の都合を優先するか、お母さん自身が判断しましょう。
ただし一番注意したいのは、保育園に通う子供のこと!
勿論、一番に考えなければいけないのが、今現在、保育園に通っている子供のことです。
産休・育休中の時短保育で、いつものリズムが狂ってしまうことで、不安を感じる子供は、決して少なくありません。
更に言うなれば、自分がお兄ちゃん・お姉ちゃんという立場になること――引いてはお母さん・お父さんの愛情が弟・妹に全て注がれてしまうのではという漠然とした不安を抱えている時期です。
子供の性格にも因るものですから、自分の子供にはどんな状態が好ましいのか、よく見極める必要があります。
もし、リズムが狂うと不安を感じやすい子なのに、時短保育を勧められたり、説明をしたにも関わらずそうした事情を汲み取って貰えない保育園の場合には、発想の転換をしましょう。
それはお腹の赤ちゃんが生まれるまでの間に、十分上の子との触れ合いの時間に当て、不安を少しでも取り除いてあげる、という考え方です。
勿論、他に保育園の選択肢があるのであれば転園も考えられますが、それこそ子供にとって環境の激変になってしまうことですから、は最後の手段と考えたほうがいいでしょう。
産休中の時間は限られている… その時間を有効に使おう
せっかくの産休、準備はもとより、これまで出来なかった家事、そして今後出来なくなることを片付ける時間にしたい!と考える気持ちは理解できますが、もしそれが保育園に断られたような時は、気持ちを切り替えましょう。
産休中は、出産に向けた準備も大切ですが、時短保育や家庭保育になった時間を子供と触れ合う時間に充て、子供にも”心の準備の時間”をあげましょう。
実際、赤ちゃんが生まれたら、上の子に構ってあげられる時間は減ります。
そうすると、お兄ちゃん・お姉ちゃんになった喜びより、親や周囲からの愛情が減ったように感じ、不安や嫉妬を抱く子供のほうが圧倒的に多いのです。
こうして起きるのが、よく聞く”赤ちゃん返り”であり、親の愛情を確かめるための不安が引き起こしている現象です。
どんなに弟妹の誕生を楽しみにしている子であっても、少なからずこの不安はつきまとうものだと考えて下さい。
何故なら、これは本能からくる感情。幼い子供に理解しろ、と言っても無理な話です。
この不安を少しでも減らしてあげられるのは、やはり親との触れ合いの時間の多さです。
ぜひその点を心に留めて、特に産休中の時間を上手にやりくりして下さい。
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