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妊婦整体やマッサージ 利用する時の注意点はどんなもの

2016.9.9

妊婦さんに起きる不快症状、”マイナートラブル”。その中でも特に起きやすいのが、肩こりや腰痛、背中の痛みといったものです。

こうしたものを改善するには、”妊婦整体”や”マタニティマッサージ”が有効ですが、利用するには注意しなければならない点も存在します。

妊婦整体やマタニティマッサージ、利用する時の注意点はあるの?

妊婦さんの悩みの中で、多くの人が悩むことに、肩こりや腰痛といった、体の痛みがあります。

もともと肩こり持ちだったという人から、乳房の発達により肩こりになってしまった人、お腹が大きくなるにつれて姿勢が変わって腰が痛い人と、理由も症状も様々。

特に、腰痛や背中の痛みは、妊婦さんのうち8割近くが感じるものです。
 

加えて、妊娠期間中は様々な心身の変化に戸惑う期間です。

お腹の赤ちゃん、妊娠・出産そのもの、今後の生活についての不安から、初期はつわり、中期以降は貧血や高血圧を始めとした体調不良、そして自分の体が徐々に変わっていくこと――時に、赤ちゃんがお腹にいるという喜びより、こうした不安の方が強くなることも決して珍しいことではありません。

時に、こうした不安が自律神経の乱れを引き起こし、肩こりや腰痛、背中の痛さを引き起こすことがあります。
 

ただ、困ったことに、妊娠前のように「ちょっと肩が凝ったから、整体・マッサージに行こうかな」とは行かないのが、妊婦さんの苦しい点ですね。
 

そんな時に役に立つのが、”妊婦整体”や”マタニティマッサージ”と呼ばれる、妊婦さんや出産後まもないお母さんのための整体/マッサージです。

この妊婦整体を受けるには、いつからいつまでが適しているのか、どんな症状を受けてくれるのか、また気をつけることはあるのかを見ていきましょう。
 

どうして妊婦になると、腰痛や肩こりが起きやすくなるの?

そもそもどうして、妊娠中に肩こりや腰痛、背中の痛みが起きるのでしょうか?

それまで、肩こりや腰痛といった症状に悩んだことがなかった人も、妊婦になってから悩み始めるというケースも少なくありません。

それもそのはず、妊娠中にこうしたトラブル――”マイナートラブル”と呼ばれる不快症状が起きるのは、先に述べた心身の変化によるものだけでなく、まず第一に、体内のホルモンバランスが通常の状態と全く違う状態になっているからに他なりません。
 

妊娠前、生理前後に体調の変化を感じた人もいることでしょうが、これもホルモンの影響によるものです。妊娠中は更に、体内はホルモンの嵐が吹き荒れていると言っても過言ではない状態ですから、普通でなくなっても当たり前なのです。
 

また、赤ちゃんが成長するにつれて、それを抱える女性の体は広がっていきます。

赤ちゃんが大きくなって、お腹が大きくなれば、それを支える背中や腰の筋肉を使うことになりますし、骨盤も、赤ちゃんのスペースを確保するために開きます。

こうなると、どうしても動きづらくなったり体幹バランスが崩れるので、最終的に運動不足からの血行不良や、筋肉の強張りなどが起きてしまいます。
 

通常時の肩こりや腰痛ならば、シップや薬に頼ることも出来ますが、鎮痛剤の成分によっては妊婦には禁忌のものも多いため、手軽に使うことが出来ず、悪化してしまうのです。
 

妊婦整体とマッサージ、自分が受けるべきなのはどちら?

整体・マッサージとひとくくりにされがちですが、それぞれの違いから、自分に適しているのはどちらかを知りましょう。
 

二つの違いを平たく言うと

整体:”体の関節の歪みやずれ”を、手足を使った手技で整え、改善する

マッサージ:体の表面をもみほぐし、”滞った血液やリンパ液の流れ”を改善する

となります。
 

もし、自分の体の不調が、妊婦特有の骨盤の開きや体重増加による負担等が原因ならば整体を、それ以外のコリやむくみの改善を望むならばマッサージを選ぶといいでしょう。
 

ただ、どちらを選ぶにしても、まず絶対に「妊婦に対応した施術プラン」があるかどうかの確認が、絶対に必要です。

ツボ押し、リンパマッサージ、オイルマッサージ、骨盤矯正と、どんな施術を受けるにしても、妊婦が刺激を受けないほうがいい箇所というものがあります。

例えば肩と首の付根の中間にある肩こりに効くツボの一つには、子宮を収縮させる作用があるとも言われています。
 

実際にそのツボを押してしまったから、すぐに、または確実に妊娠に影響が出るとは限りません。

それでも、万が一を思うならば、しっかりと妊婦に影響がない箇所を学習してくれている人に任せるべきでしょう。

妊婦専門の施術が可能な店舗は、その旨を明記してあるのがほとんどです。
 

妊婦整体やマッサージは、いつからいつまで受けられる?

実際、妊婦整体・マッサージを受けられる期間はいつからいつまでなのでしょう?

これは妊婦さんの状態にもよりますが、一般的には”妊娠中期”、いわゆる16週目以降の”安定期”からだと考えていいでしょう。
 

妊娠初期は、特に体がつわり等で不調になりやすいのですが、まだまだ赤ちゃんの状態も、それを支えるお母さんの体も、まだまだ外部からの刺激に弱い状態です。

この時期に、例えお腹に力がかからない方法であっても、施術による刺激によって、体調がどう変化するのかは分かりません。

ですから、妊娠初期には施術そのものを受け付けていない、という店舗が多いのです。
 

同じく妊娠後期も、施術による刺激で陣痛が始まってしまうこともあるために、妊婦整体を行う店舗であっても、施術に慎重になることが増えてきます。

これは、正産期の腰痛を始めとしたマイナートラブルが、出産の前兆(陣痛)の症状と被るものが多くなるためです。
 

中には、そうした妊娠初期・後期の妊婦さんにも対応し、部分施術(肩のみ、足のみなど)を行なってくれる場所もあります。

どうしても辛い症状が出ているなら、そのような対応してもらえるかを、店舗に確認してみましょう。

間違っても、妊娠していることを伝えなかったり、週数を伝えない、ということはしてはいけません。
 

妊婦整体・マッサージを受ける時は、必ず主治医に相談を!

ただし、初期から後期のどの時期にしても、自分が整体・マッサージを受けても問題ないかどうかを、必ず産婦人科の主治医に確認してから行わなければなりません。

「単なる腰痛だから、妊婦整体でいいか」

「この頭痛は、肩こりから来る頭痛だからマタニティマッサージに行こう」

と、素人判断で決めては、絶対にいけないのです。
 

その症状が、思っているようなコリや骨のズレではなく、何かしらの内的な病気の症状だった場合だってあるからです。

もし病気だった場合、処置が遅れると、妊婦さん自身のみならず、赤ちゃんにも大きな影響が起きかねません。
 

ですから、まず主治医に、現在どんな症状が出ているのかを伝え、それが何故起きているのかをしっかり診断してもらいましょう。

その上で、妊婦整体やマッサージを受けることが出来るのか、どちらを受けるべきかなど、教えてもらうといいでしょう。

時に、病院や主治医と連携した整骨院や鍼灸院を紹介してもらえることもありますので、主治医や看護師、助産師に尋ねてみるのもいい方法です。
 

妊婦さん本人、赤ちゃん、胎盤などの状態によっては、セルフケアや(特に骨盤のズレによる腰痛の場合は)骨盤ベルトの使用を勧められることもあると思いますが、その時はその指示に従いましょう。
 

セルフケアで肩こり・腰痛改善をするのも手

もし、腰痛や腰回りの痛みがが骨盤のズレから来るものであった場合には、やはり骨盤ベルトによる矯正が有効です。

実際、筆者も正産期に入ってから、かなり辛い腰痛に悩まされたのですが、医師からは整体などの利用は控えるように言われ、代わりに骨盤ベルトの使用を勧められました。

骨盤ベルトをしっかり締めたところ、歩くのも辛かった腰痛と、足の付け根の関節の痛みがかなり軽減し、買い物に行くのも可能になりました。
 

骨盤ベルトは、妊娠初期から付けられるならば付けたほうが、逆に骨盤の開きが左右でバランスよくなるために有効です。

またこのベルトは、産後の骨盤ケアにも使えるものも多いですから、後々のことも考え、是非用意してみましょう。
 

肩こりや背中の筋肉の痛みが起きている時は、まず、痛む箇所を温タオルなどで温めた後、オイルなどを使って軽い力でマッサージしたり、マタニティヨガやストレッチで解していきましょう。

この時は、ツボの刺激や、強く押す、叩く、といったことはせず、あくまで体液の循環を助ける程度の力に留めましょう。

マッサージオイルは、自分の好きなものを使って構いませんが、妊婦には禁忌となっているハーブもありますし、妊娠初期は特にアロマオイルは使わないほうがいいでしょう。

中期以降ならば、アロマオイルの専門店でセラピストに聞いてみたり、マタニティ専用のものを選ぶといいでしょう。

自分で届かない場所はパートナーにお願いすれば、コミュニケーションの時間にもなりますから、
 

妊婦整体・マッサージを受ける時、どんな店舗を選べばいい?

「アロマやオイルを使ったマッサージを行うサロンでは、妊婦は施術が受けられる?」

そういった内容の質問も、インターネット上で多く見かけますが、こうしたリフレクソロジーやオイルマッサージのサロンは、実は”無資格マッサージ士問題”として取り沙汰されるように、しっかりとした勉強・経験がない人が担当になる可能性があります。
 

本来、マッサージ・指圧・はり・灸・柔道整体師は国家資格を必要としているもので、十分に人体の構造、施術による効果、医学的なことなどを熟知し、かつ試験に受かった人のみが出来ることです。

(整体に関しても、実際は民間資格であり、国家資格ではありません)

しかし、中々グレーゾーンの多い法律によって、”十分な知識や経験がない人が施術師になっている”可能性がとても高いのです。

施術前のカウンセリングも不十分、妊婦に禁忌のハーブも知らない人に当たってしまわないためにも、施術院・サロン選びは熟慮したいものです。
 

勿論、民間資格が駄目、というわけではありません。厳しい試験を受けてその資格を取得した信頼できる施術師や、産婦人科での研修を経た施術師であれば安心できます。

どんな内容の施術を行うのか、スタッフの質はいいか、口コミの量と内容はどうか、そうした点を見極めて、信頼できる場所を選びましょう。

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