3ヶ月以下の赤ちゃんが咳き込む!その原因と対処法!
お腹の中で守られながら少しずつ大きくなって、ようやく外の世界に出てきたばかりの赤ちゃん。
外の世界には、目に見えない細菌やウイルスがいます。
おかあさんの免疫で、生後しばらくのあいだは風邪や病気にかかりにくいと言われる赤ちゃんですが、絶対に大丈夫とは言いきれません。
強く咳き込む、鼻水が垂れたり鼻が詰まる、などの症状は風邪などの体調不良のわかりやすいサインです。
その中でもこの記事では、3ヶ月以下の赤ちゃんが咳き込むときに考えられる原因と、その詳しい対処法をまとめます!
このページの目次
3ヶ月以下の赤ちゃんが咳き込むのは何故?その原因が知りたい!
一般的に生後6ヶ月頃までは、母乳で育てられている赤ちゃんはママの免疫をもらっているので、風邪や病気にかかりにくいと言われています。
もちろんその通りではあるようですが、だからといって絶対に感染しないというわけではありません。
赤ちゃんによって、兄弟の有無や外出頻度などの環境は様々なので、ウイルスや細菌にふれる機会もあるでしょう。
そして、ママが無数にあるそのウイルスや細菌のすべての免疫を持っているわけではないのです。
また、免疫の有無に関わらず、赤ちゃんは大人に比べて感染を防ぐ機能が未熟です。
たとえば”鼻毛が生えていない”なんていうのもそのひとつですね!
赤ちゃんだけでなく大人も言えることですが、これらのウイルスや細菌など、体が異物であると判断した全てのものを体の外に出すために、『咳』をするという仕組みがあるのです。
体が異物と判断するものにはウイルスや細菌の他にも、ほこりや乾燥した空気なども含まれます。
器官にはいった母乳やミルクを吐き出そうと咳き込むことも、同じ理屈ですね!
3ヶ月以下の赤ちゃんが咳き込む!病院に行くべきサインは?
よく言われる咳の種類で大きく分けると、まず、赤ちゃんが「コンコン」という乾いた咳をしている場合。
空気の乾燥や器官に入った異物を出すための一時的な咳である可能性があります。
赤ちゃんの月齢が低いほど、この原因であることが多いので、とりあえず様子を見ても大丈夫でしょう。
しかし、鼻水や発熱が同時にある時には、RSウイルスなどに感染していることも考えられます。
低月齢であれば肺炎などの合併症のリスクも高くなるので、これらの症状があれば、早めに受診をしてください。
次に、赤ちゃんが「ゴホゴホ」と湿った咳をしている場合。
痰が絡んでいる様子があり、ほとんどが一般的な風邪であることが多いです。
他に気になる症状がないかどうか観察をしながら、なければ自宅で様子を見てもよいでしょう。
言葉で訴えることのできない赤ちゃんの変化に気がついてあげるには、いつもと違うところがないか、機嫌や哺乳量、睡眠時間などにも注意してあげてくださいね。
病院へ行くかどうかの判断をするにあたり、咳以外の症状があるかどうかはとても重要なポイントになります!
・38度以上の発熱がある
・呼吸が不自然、呼吸時に胸がへこむ
・哺乳量やオシッコが少ない
・機嫌が悪く泣く、寝つきにくい
これらの症状があれば、できるだけ早く受診します。
また、咳以外に特に気になる症状がなくても、3日以上続く場合には、念の為お医者さんの診察を受けましょう。
咳き込む3ヶ月以下の赤ちゃんに、自宅ですぐにできる対処法
赤ちゃんの体はまだ成長段階であるため、大人に比べて感染を防ぐ機能が未熟です。
さらに、咳が出ているときには、いつも以上に喉の粘膜が弱っています。
新たなウイルスや細菌をもらいやすい状態であるため、「とにかく病院に!」という考えは、必ずしも正解とは言えないかもしれません。
自宅で様子を見るのであれば、少しでも赤ちゃんのためにできることをしてあげたいですね!
喉に負担をかけないために、部屋の加湿を行いましょう。
赤ちゃんにとって過ごしやすい湿度は50~60%です。
また、夜中に咳き込んで目が覚めてしまうことが多い時には、寝方も工夫してあげると良いですね。
上体を少し起こすか、軽く横向きにしてあげましょう。
呼吸がラクになり寝つきやすくなるほか、咳き込んで嘔吐してしまったときに、吐いたもので窒息してしまうことも予防できます。
この方法は、鼻詰まりで寝つきにくい赤ちゃんにもオススメですよ。
このような咳への対処法と合わせて、鼻水がある場合には吸い取ってあげたり、発熱している場合には保冷シートなどで熱を逃がしてあげるなどの工夫をすると、より寝つきやすくしてあげることができます。
赤ちゃんが咳き込む!風邪以外で疑うべき病気は?
はじめに、風邪との区別が難しく、気が付きにくい『RSウイルス感染症』です。
低月齢の赤ちゃんほど、合併症を引き起こす可能性が高いので、注意が必要です。
咳き込む以外に鼻水や発熱などの症状が出るため、気が付いた時にはまず病院を受診しましょう。
次に「ケンケン」という犬の鳴き声のような咳をしている時は、『クループ症候群』を疑います。
咳き込み方や発熱から、比較的気が付きやすい病気ですが、長引かせないためには早く病院を受診することが大切です。
また、大人でも感染することがあり、広く知られているのが『百日咳』です。
生後3ヶ月から始まる4種混合ワクチンで予防できる病気ですが、それまでに感染することもあります。
症状がわかりにくいですが、咳が長引く時には早めに病院に行きましょう。
最後に、赤ちゃんが咳き込んでいると、もしかして…?と心配するママも多い『小児ぜんそく』。
慢性的な咳と、「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった喘鳴が特徴です。
しかし、だいたい1歳前後まではハッキリとした診断を受けることは少ないようです。
まだ小さい赤ちゃんでは、少しでも喉や気管支への刺激を減らす工夫をしながら、長期的に様子を見ていく必要があるでしょう。
赤ちゃんの咳は心配。だから知っておきたい咳のこと!
生まれてまもない赤ちゃんが、咳き込んで苦しそうにしていると、「どうすればいいの?」と不安になってしまうママも多いと思います。
いざというときには、慌てないで的確な対処をしてあげたいですよね。
まずは、赤ちゃんの咳につながる原因を知って、できる限り予防に務めてげましょう。
日頃から、ママや家族が常に意識して予防を行うことで、赤ちゃんの感染を大幅に防ぐことができます。
とはいえ、全ての原因から100%赤ちゃんを守ってあげられるわけではありませんね。
成長していく中で、ウイルスや細菌による感染をしてしまうという経験は、必ずあるものです。
そんな時こそ、赤ちゃんからのサインを見逃さず、判断し、対処してあげましょう。
病院に連れて行ってあげること以外にも、赤ちゃんにしてあげられることは案外たくさんありますね。
赤ちゃんの体調が悪いときには、ママの負担はいつもの数倍です。
なかなかゆっくり休む暇もなく、ヘトヘトになってしまいます。
時にはママも一緒に体調を崩してしまう…なんてことも。
そうならないために
無理をしすぎないで、家族の協力を仰いだり、時間を見つけて体を休めるようにしてくださいね。