激しい腹痛と嘔吐!妊娠中に下半身麻酔で行った虫垂炎の手術
38歳/主婦上の娘を妊娠して、6か月の時でした。引っ越しなどいろんな環境の変化があり、精神的にも少し疲れていたと思います。夜中から激しい腹痛と嘔吐で目が覚めてトイレに駆け込みました。そのままトイレから出れない状態でした。お腹に力が入ってしまい、もし破水してしまったらどうしようと、とても心配でした。
虫垂炎を点滴でちらそうとしたがうまくいかず
産婦人科にすぐ連絡をして診察をした結果、虫垂炎でした。レントゲンは撮れないので血液検査での判断でした。まだ初期症状だったので点滴でちらしますと言われ、点滴をして帰宅しました。
ですが3,4日後また腹痛があり、不安だったのですぐに受診しました。先生から虫垂炎の可能性が高いです。また点滴でちらして、万が一臨月で再発した場合は手術もできない状態なので危険です。
今手術をした方が安全ですと言われ手術をする事になりました。
家族や親戚が心配できてくれました。後から聞いた話ですが、母と姉は何かあったらどうしようとかなり心配したそうです。
虫垂炎の手術には研修医も見学していて
午後から手術が始まりました。赤ちゃんがいるので全身麻酔はかけられず、下半身麻酔で手術しました。脊髄に麻酔の注射をしました。この注射が一番痛かったです。
珍しい症例の様で研修医の方が何名か見学されて、主治医の先生が説明しながら手術されました。早く終わってほしいのに説明する時間や、これは赤ちゃんが入っている子宮です。
これが腸です。と言って腸を持ち上げられたり。腸を持ち上げられたせいで血圧が急激に下がってしまい激しい吐き気がして、看護師さんも焦っていました。
でも先生は腸を持ち上げているせいだからとおっしゃっていました。なら腸を離して〜と思いました。手術が無事に終わって母子ともに大事には至りませんでした。
手術の後、とても寒くて震えが止まらなかったのを覚えています。そして夜中にはもう自力で歩いてトイレに行ってくださいと言われました。
赤ちゃんの心音を確認するたびに愛おしくなる
通常の虫垂炎よりも長く入院をして赤ちゃんの健康状態も毎日チェックしていただきました。毎日、赤ちゃんの心音を確認するたびにとても愛おしく思いました。
この子もママと一緒に頑張ってくれたんだなあと。ママの手術にも耐えてお腹の中で元気に成長してくれているんだなあと。
6か月での手術だったので赤ちゃんが成長するにつれて、傷跡が大きく広がっていきました。通常の虫垂炎の傷跡よりもかなり大きいです。
でもその傷跡を見るたびにお腹の中で娘も頑張ってくれたんだなあと今でも思い出します。
臨月で虫垂炎にならず本当に良かったと思いました。
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