安定期である妊娠中期に出血が続く!その原因と対処法
妊娠5ヶ月に入る16週から妊娠7ヶ月終わりの27週までを指す妊娠中期に入ると、つわりや流産の不安がある妊娠初期から妊娠中期へとうつります。
安定期と呼ばれる妊娠中期ですが、この時期に出血があると、胎児に何かがあったのではないかと心配になってしまうこともありますよね。
ここでは妊娠中期に出血が続く原因や対処法を詳しく書いていこうと思います。
このページの目次
妊娠中期に出血が続く!切迫早産・切迫流産の可能性も
妊娠中期になると、子宮は大人の頭の大きさほどになり、胎盤もほぼ出来上がってきます。赤ちゃんは、聴覚が完成し始め、外の音が聞こえるようになってきます。
個人差はありますが、つわりもおさまり体調が落ち着いてくる時期でもあります。この時期は「安定期」と一般的に呼ばれています。
この「安定期」である妊娠中期に、出血があるという方は少なくありません。あるアンケートによると、9割ほどの妊婦さんが妊娠中期の出血を経験しているそうです。
出血には全く異なる原因がいくつかあります。場合によっては、医師の診断がすぐに必要な場合もありますので注意してみてください。
1つ目の原因は、『切迫流産・切迫早産』です。
これは、現在はお腹の赤ちゃんに影響はありませんが、流産や早産の可能性がある、ということです。
切迫流産や切迫早産の症状の一つに出血があります。絶対安静が必要になりますので、一度医師に相談するのが良いでしょう。
妊娠中期の出血が続く時に考えられる原因
妊娠中期の出血が続く原因として考えられる2つ目の理由は『子宮頸管ポリープ』です。
ポリープというと、ガン?と心配になってしまうかもしれませんが、このポリープは良性のものですので安心してください。
子宮頸管という、子宮と膣を繋ぐ部分にポリープができることを指します。良性ですので、切除せずに出産に望む場合がほとんどです。
しかし、内診中の刺激などにより出血してしまう場合もあります。出血をしても赤ちゃんには影響はありません。
また『子宮頚部びらん』と呼ばれるものもあります。
これは、支給頚部がただれてみえることを指します。内診の刺激や性行為などにより、充血をした膣内から出血してしまうことがあります。
子宮頚部びらんの場合も赤ちゃんに影響はないので安心してください。
『子宮頸管ポリープ』や『子宮頚部びらん』は、刺激による出血なので、少量で続くことは少ないと言えます。
妊娠中期の出血が続く症状で危険な原因はこれ!
出血が続いて危険な原因もあります。『前置胎盤・低置胎盤も 』と呼ばれるものです。
これは、本来胎盤があるべき場所よりも下に胎盤ができてしまうことを指します。そのため、子宮口を塞ぐかたちになってしまいます。
妊娠後期になると、自然と胎盤が上がってくることもあるようですが、安静にしていないと妊娠を続けることができない状態にもなり得ます。
この症状の場合は、出血が多いという特徴があります。大量出血の場合は焦らず病院へ行きましょう。
『子宮頸管無力症』という病気も出血を伴います。
本来なら、まだ閉じてなくてはいけない子宮口がこの時期に開いてしまうことを指します。子宮口が開いてしまうと、早産や流産の原因となります。
出血の量は少ないことが多いようですが、他に自覚症状がないので、気になる時には病院へ行き医師の指示を仰ぐことが必要です。
出血が続く場合どのように対処するべきなのか
妊娠中期に出血してしまった場合や、出血が続く場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
まず、慌てないことがとても大切になってきます。安定期である妊娠中期に出血があるとパニックになってしまうかもしれませんが、すぐ赤ちゃんが大事に至るケースはごく稀です。
パニックになりつまづいたり、病院へ行く途中に事故にあってしまう方が母子ともに危険といえます。難しいかもしれませんが、まずは冷静に、落ち着いて出血の事実を受け入れましょう。
次に、出血の記録をつけましょう。いつまたはいつから、何色の、どのくらいの量の出血があったのか記録することで、病院へ行った際に正確に伝えることができます。
そして、病院に連絡しましょう。電話でもいいかもしれません。先ほど記録した出血の様子を伝え、医師に判断してもらうのが1番安心と言えます。
出血は赤ちゃんからのサインかもしれない!自己判断は禁物
妊娠中期の出血には、今すぐ病院へ行ったほうが良い場合とそうでないものがありますが、自己判断や周りの意見で判断するのは禁物といえるでしょう。
病院の妊婦健診へ行かないと、なかなかお腹の赤ちゃんの様子は知ることができません。しかし、出血は目に見える赤ちゃんからのサインかもしれないのです。
少しの出血だから…と軽視せず、病院へ連絡し、医師の指示を仰ぎましょう。少しの出血でも続いている場合や、お腹の張りや痛さがない出血でも危険な場合もあります。
もう少し早く来れば…といったことにならないよう、心配な時、不安な時はすぐに病院へ連絡しましょう。不安を溜め込んだりせずに、医師と相談をし、適切な対処をするようにしてください。
不安やストレスを溜めるのも妊婦さんには良くありません。適度に息抜きをしながらリラックスし、自分の身体と赤ちゃんを大切にしながら、ゆ残りの妊娠生活を楽しんでくださいね。