妊婦を苛む筋肉痛!筋肉痛の原因を知って症状を改善しよう!
妊婦は妊娠初期から色々とマイナートラブルが続きます。その中にも、地味に辛いのが筋肉痛です。
人によってふくらはぎや太ももなど部位は違いますが、その原因を知って、この痛みを少しでも改善できるようしましょう。
妊婦を苛む筋肉痛の原因
筋肉痛というのは、通常普段使わない筋肉を使ったときに、筋肉が痛むことを言います。この筋肉痛、若いうちは当日や翌日に筋肉痛になりますが、年齢を重ねれば重ねるほど、筋肉痛になる時間がかかります。
でも妊婦が筋肉痛と聞いて不思議に思う人もいるでしょう。だって妊婦が筋肉痛になるような激しい運動をしていませんよね。
ふくらはぎと太ももでは原因が違います。
ふくらはぎに起こる筋肉痛のような症状は、女性ホルモンの作用や、血行の悪化などが原因と言われています。また、大きなおなかを支えるために、腰にも負担がかかり、その結果坐骨神経痛になったりもします。主に妊娠後期に多い症状のようです。
それに対して太ももに起こる筋肉痛のような症状は、骨盤のゆがみが原因と考えられます。骨盤がホルモンの影響で緩みやすくなり、また妊娠したことにより、体のバランスが崩れるので、骨盤が歪んでしまう妊婦さんは少なくありません。そうすると、腰や太ももに負担がかかり、痛みを引き起こすようになるのです。
妊婦の「ふくらはぎ」の筋肉痛の改善方法
ふくらはぎは第二の心臓と言われるぐらいとても体にとって大切な部位です。ここの具合が悪いと、全身が不調になってしまいますので、是非ケアが必要です。
妊婦の悩みには筋肉痛の他にもむくみ、こむら返りがあるそうです。どちらにしろ血行が悪いのが主原因です。
妊婦だからといって、大人しく家にいてばかりでは体にもよくありませんので、ある程度歩いた方がいいと言われています。しかし足が痛くてはなかなか散歩や買い物もままならいこともあるでしょう。
そういう時は、まず出来ることから始めます。
まずは着圧ソックスがオススメです。これは足と適度に締めてくれるので、むくみ対策に最適です。ただ着圧ソックスと言ってもピンキリなので、出来れば、どのくらいの強さで締め付けているかを記載しているものがいいでしょう。はじめのうちは軽い締め付け具合のものを、慣れてくれば少し高圧のものでもいいと思います。就寝用のものもありますし、また病院でも医療用のものを販売しているので、先生に相談してみてもいいでしょう。
妊婦にもできるふくらはぎの運動とは
ふくらはぎですが、歩けなくても、足は動かすことは可能だと思います。まずつま先を自分の限界ぎりぎりまで上げて、次にかかとを上げる(=つま先立ちをする)を交互に何回か繰り返しましょう。これはふくらはぎを刺激させる運動です。
座ったままでもできますので、ひまを見つけたら是非やってみましょう。やればやるほど効果があります。
またこむら返りで夜中に激痛にのたうち回るなんて経験をされた妊婦さんが3割もいるそうです。
オススメのこむら返り解消方法をご紹介いたします。
こむら返りを起こしている親指をつかみます。通常足は下向きに曲がると思いますが、これを上向きに自分に方に曲げます。こうするとふくらはぎが伸びて、こむら返りが嘘のように終わります。
こむら返りは足を冷やしたり、水分やカルシウム不足でも起こしやすくなるそうなので、足は靴下など履いてあっためて、水分やカルシウムは積極的に摂取しましょう。
妊婦の「太もも」の筋肉痛の改善方法
骨盤のゆがみは矯正で治すことができます。
また骨盤が歪んだままですと、出産も大変になるというので、是非矯正したいところです。いわゆる骨盤ベルトなどもあるのですが、一般的なものはお腹を締め付けてしまうので、購入するときは妊婦でも利用可能なものをチョイスしてください。
また、接骨院やカイロプラクティックを活用する方法もあります。
しかし妊婦の場合、うつ伏せになる事は難しいので、場合によっては施術が受けられないこともあります。行く前に妊婦である事を説明して、それでも施術可能かどうか確認してからにしましょう。
また、マタニティ雑誌でも取り上げられている、妊婦用のヨガや骨盤体操がオススメです。
中には、スポーツジムの他、産院や自治体が主導で行っているものもありますので、本だとイメージがつかめないという人は、こういう教室を活用してください。多くの場合は、自治体が出しているフリーペーパーや、掲示板などに記載がある事が多いようです。ネットでも確認できる場合もあります。
妊婦のマイナートラブルへの対処方法
筋肉痛の他にも、妊娠初期にはつわり、その後は腰痛や便秘、頻尿や尿漏れなど、妊婦を襲うマイナートラブルは少なくありません。
一つ二つは我慢できても、それが色々と重なると、うんざりしてきますよね。
中には「妊娠がこんなに辛いなんて思わなかった。もう絶対に嫌」と思う人もいるでしょう。
でも、必ずこの辛さには終わりがあります。期間限定である事を忘れないだけでもかなり気分が違います。
妊婦は薬が使えないため、辛さをすぐに解消することは出来ません。食生活や日常生活の改善で少し症状がよくなる程度です。でもコツコツと物事を改善させていけば、痛みを軽減させる事は可能です。「もう嫌だ」投げやりにならずにあと少し頑張りましょう。
そして不思議なことに、出産すると妊娠中のこの辛さを忘れてしまうんですね。育児の大変さもわかっているのに、「もう一人くらい欲しいなあ」なんて考えてしまうのです。妊婦も母親もたくましいと言われる所以です。