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基礎体温の疑問、二度寝の時は?起き上がらないその理由はコレ!

基礎体温は測るべき、と言われてはいるものの、実際に管理を行っている人はほんの少数です。

しかも、生理や妊娠といったごくプライベートなことが絡むものであるため、中々疑問を晴らせず、何となく測らないままでいる、そんな女性も多いことでしょう。

そもそも基礎体温とは何か、測って何が分かるのか、二度寝してしまった時はいつ測ればいいのか、どうして起き上がらないで測る等のいくつも決まり事があるのか、今更聞けない基本的な疑問とその答えについて見ていきましょう!


二度寝は×?起き上がらない状態? 基礎体温の管理は至難の業!

『基礎体温を測るのは大人の女性の常識!』
と、言われてはいるものの、実際に毎日基礎体温を測り、それを管理してみようとして、最初の数日で多くの女性が諦めてしまう現状があります。

それもそのはず、基礎体温を測ると言うは簡単、実際には幾つも守らなければならないことが多く、この忙しい現代を生きる女性にとっては正に至難の業だからです!

言い過ぎに聞こえるかもしれませんが、事実、基礎体温の重要性を知りながらも、測っている女性は2割に満たない、というデータが存在します。
 

まず、何と言っても決まり事が多すぎるのが問題です。

「4時間以上の睡眠」「目覚めてすぐ」「起き上がらない状態で測る」「毎日就寝・起床時間を決め同じ時間・状態で測定する」「舌下の一番奥で」「測定結果をメモする」「体調も加えておく」…と、これらの条件をすべて満たせる日が、一体どれだけあるでしょう?

そして、わからないことも多すぎです。

二度寝した時の基礎体温は、いつのものが正しいのでしょうか?起き上がらない状態でなければ正確な基礎体温といえるのでしょうか?

基礎体温を起き上がらない状態で測る理由は?二度寝した時は?

そもそも人間の体温は、筋肉や内臓の動きによって生じているものです(運動の後や食後に体温が上がるのは、これが理由です)。

その体温の中でも”生命活動のための最小限の働きしかしていない時”の体温が、基礎体温になります。
 

この基礎体温、男性は一定なのに対し、女性は生理周期(引いては妊娠)を司る2つの女性ホルモン”エストロゲン”と”プロゲステロン”により、高温期と低温期の二相を示します。

この基礎体温の上下から、いつ排卵があったのか、生理はいつ来るか、そして妊娠の可能性はあるのかどうか等を知ることが出来るるのです。
 

しかし、低温期と高温期の違いは通常0.3〜0.5℃しかないため、ほんの少し体を動かしただけで、そこで生じた熱が加わってしまい正確な数値にならないのです。

そして、起きてから眠る前での間に生じた余剰の熱が完全に引き、基礎体温のみの状態になるまでには睡眠から4時間は掛かります。
 

以上の理由から、基礎体温の測定条件は「4時間以上の連続した睡眠の後、目覚めてすぐ起き上がらない状態」でなければならないのです。

では、途中で目が覚めて再度寝た、いわゆる二度寝の状態では、いつ測るのが正解なのでしょう?
季節や眠る時の服装、空調などで差は出ないのでしょうか?

二度寝しても起き上がらないでいれば基礎体温は測れる?

二度寝をしてしまった時の基礎体温は、いつ測るのが正解かというと、目が覚めた後の行動によって変わります。

○目が覚めても起き上がらない状態で二度寝した→二度目の起床時の体温で良い

○(トイレに行くなど)起き上がり、歩いたりした後の二度寝

 ・その後二度寝してから4時間以上経過している→起床時間の体温で良い

 ・二度寝から4時間以内→基礎体温とは言えないため、参考記録

 

少々腕を動かす、足を動かすといった動きであれば、普段から寝返りでも行っている動作ですし、筋肉から生じる熱も少量であるため、さほど基礎体温に影響はありませんが、立ち上がって歩くといった動作になると、体温が上がってしまいます。

再び余剰の体温がなくなるまでの4時間が空いたかどうかで判断をするようにしましょう。
 

そして、夏や冬といった季節、眠る時の服装や寝具、空調の有無によっても、やはり基礎体温に差は出るものです。

ただ、そうした環境の温度は夏と冬の体温を比べれば明らかに違うでしょうが、ひと月ごと(生理周期1回分ごと)で見比べれば測定結果が分からなくなるほど大きな差は出ないものですから、あまり気にする必要はありません。

基礎体温の測る上で、何故舌下や婦人体温計が必要なのか

その他、基礎体温を測る上での注意点として挙げられるのは、「婦人体温計であること」と「舌下であること」ですが、これについても、腋下では駄目なのか、普通の体温計とどう違うのかという疑問があるでしょう。

しかしこうした指定があるのも、ちゃんと理由があることです。
 

まず、低温期と高温期の違いは0.3〜0.5の違いしかない、と先に触れましたが、排卵時には低温期の中でも、更に体温が下がる傾向があります。

しかしその下がり幅は人それぞれであり、数カ月分のデータで見比べて、やっと違いがわかる程度、という人も少なくないのです。
 

婦人体温計を使うのは、小数点第二位までが表示されるものであること、そして舌下で測るのは、脇の下よりも舌下であるほうがより外気などに左右されない場所であり、正確な基礎体温が測れるためなのです。
 

ちなみに、舌下と言っても、婦人体温計を口に咥えただけでは意味がありません。

舌の裏側の中央の最奥に計測部が当たるようにして咥え、測定中は舌を動かさないようにしましょう。

基礎体温を測ることは自分の未来を守るためのたしなみ

何故、このような苦労をしてまで、基礎体温をはかる必要があるのか、それは自分の月経(生理)のリズムを把握するため、妊娠にいち早く気付くためといった他に、自分の体に起きている異変に気付くためという、大きな理由があります。
 

基礎体温が関わる女性特有の疾患、いわゆる婦人科疾患は、自覚症状がないまま進行するものが多く、何か異変が現れた時には…というケースが決して少なくないのです。
 

「でも毎月生理はきているし」と、生理の有無を判断基準にすることも、実は出来ません。

近年は無理なダイエットを行う人や、ストレスを抱える女性が多くなったことから、20代のうちから卵巣が排卵しなくなる”無排卵月経”が起きていることもあるからです。

これを放置すれば完全に閉経してしまい、妊娠が出来ない状態になってしまいます。
 

煩わしさは確かにあります。

しかし、そればかりを考えず、自分を守り、将来の自分の選択肢を狭めないためにも、基礎体温の管理を行い、異変にいち早く気付けるように備えてみませんか?

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