排卵注射で体温上がらない?注射と基礎体温と不妊治療の関係
不妊治療をしている方の中には排卵誘発剤を注射して、タイミングを測っている方法を取っている方がいると思います。
注射をしてから体温上がらないという悩みを抱えて、ストレスになってしまっている人いませんか?
排卵誘発剤と基礎体温と不妊治療の関係についてご説明いたします。同じような悩みを抱えている方の参考になれれば幸いです。
このページの目次
排卵誘発剤の注射をしても体温上がらない理由
不妊治療ではよくhCG注射ですが、そもそもこの「hCG」とは何のことが子存知ですか?
この「hCG」というのは、「human chorionic gonadotropin」の頭文字を取った略語です。日本語では「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれています。これは女性が妊娠した際に分泌されるホルモンです。ちなみに、妊娠検査薬で妊娠の有無を判定するのはこのホルモンの尿中濃度なのです。
さてこれをhCG注射すると何故不妊治療になるかというと、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促してくれる効果があります。プロゲステロンもまた、妊娠をするためには必要なホルモンで、体温を高く維持して、子宮内を妊娠しやすい状態に保ってくれます。
女性の中には、このプロゲステロンの分泌が不十分な人がいます。その治療にも使われています。
つまりこのhCG注射すると、プロゲステロンの分泌が促されて、体温が上がるはずですが、上がらない事もあります。というのも、あくまでもこのhCG注射はきっかけを作っているだけで、身体が必ず反応するとは限らないからです。
排卵誘発剤の注射の効果は体温上がらない事だけでは測れない
排卵を目的でタイミングを測るためにもhCG注射は使われます。排卵すれば体温は上がりますので、体温が上がらないということは排卵されなかったという事もあります。
また前述したように、hCG注射に体が反応しなかったという事もあります。人間の体のメカニズムは複雑なので、前回は反応しても、今回は反応しないなんて事もあるのです。
また、排卵後に体温があがるのはプロゲステロンが分泌されたのが原因ですが、この分泌が少ないと体温の上がりが悪いという事もあります。
ただ体温が上がらない事がそのまま注射の効果がないとイコールではない事を理解しておいてください。
妊活中の人にとって、基礎体温は色んな指標になります。排卵日だったり、妊娠の可能性を確認できたり。でも体温が上がる理由、下がる理由は妊娠に関わる事ばかりではありませんし、体温は測り方によっても大きく変わります。だから、体温が上がらなかったからといって、排卵が起こらなかったとは言い切れないのです。
排卵誘発剤の注射で体温上がらない事をストレスにしない事
排卵の有無に関しては、自宅でするならば排卵誘発剤を使ったり、また病院にて卵胞をチェックしてもらう事が必要です。基礎体温だけでは確実性はありません。
さて女性のホルモンバランスが崩れる原因は何かご存知ですか?
一番はストレスだったりするのです。もちろんそれだけが原因という事はありませんが、原因の一つになる事間違いありません。
せっかく高いお金を払って、不妊治療しているのに、それがストレスのために台無しになってはもったいないですよね。妊娠したいという希望があるからこそ、治療も頑張っているし、基礎体温に期待をかけるわけです。でも基礎体温は絶対ではありません。
基礎体温の温度に一喜一憂して、それがストレスになってしまっては、体に負担になってしまいます。基礎体温はあくまでも目安として、気楽な感じで付き合いましょう。
判らない事、心配な事はまず先生に質問しよう
不妊治療の病院は混んでいる事が多く、先生も忙しそうで中々質問が出来ないなんて人いませんか?でも自分が受けている治療、使われている薬、どんな効果があるか、そして今自分がどのような状態なのかは、一番知っているのはやはり担当の先生なのです。
心配のあまり、色々考えすぎてしまったり、ネットで検索して落ち込むよりは、現実の自分の状態を一番知っている先生に思い切って質問してみましょう。
病院によっては、看護師さんが相談に乗ってくれたり、定期的に治療に関する勉強会など開いてくれる所もあります。
何が一番いけないかといと、間違った知識と思い込みなんですね。せっかくの治療を出来るだけ良い形で自分の体に反映させたいのであれば、精神状態と言うのも結構重要です。
特に不妊治療は、成功すれば天国、ダメならば地獄という風に気分の浮き沈みが多い治療になります。でも希望は捨てない、ストレスは溜め来ない事で頑張りましょう。
排卵誘発剤の注射と基礎体温、不妊治療の関係
hCG注射はプロゲステロンというホルモンの分泌を促す効果があります。ただ確実性はありません。体の状態に応じて、効果がある場合もあれば、ない場合もあります。
また体温が上がる事を排卵の有無の指標にしている人が多いのですが、目安にはなりますが、確実ではないのです。排卵の有無を確認したいのであれば、基礎体温と排卵検査薬を併用するもしくは、不妊専門病院で卵胞の確認をしてもらった方が確実の確認が取れます。
基礎体温の温度で一喜一憂するよりも、不安に思う事、判らない事は、医者に相談しましょう。判らない不安よりも、判った事実に向き合う方がはるかにマシです。そして基礎体温を測る事はあくまでも妊活の一環ではありますが、これで全てが判る訳ではないので、基礎体温に振り回されてストレスを抱え込まないようにしましょう。
ストレスはホルモンバランスを崩す原因にもなるからです。