切迫早産で入院!退院後、出産までの過ごし方で大事なこと
切迫早産での入院中は、思うように動けずストレスがたまるものですが、無事に正期産の時期(37週以降)に入れば、一安心。赤ちゃんに会える日もそう遠くはないですね。退院後、出産までの毎日をどのように過ごせばよいのでしょう。
自宅に戻れば安心できる環境がありますが、自分でやらなければいけないことが多いのも事実。
日々成長するお腹の中の赤ちゃんと向き合いつつ、自分の身体をいたわりつつ。
出産までの過ごし方について以下にまとめてみました。
このページの目次
切迫早産の危機を乗り越えた!退院後も無理のない過ごし方で
早産のリスクを乗り越え、無事に正期産の時期に入れたことで、あなたも周囲の方々も一安心ですね。37週を過ぎれば、赤ちゃんの身体が十分に育っていると考えられるので、もういつ生まれても大丈夫です。
寝たきりの入院生活から開放されて、やりたいこと、やらなくてはいけないことが山積みだと思いますが、退院したからといって、すぐに元の生活に戻れるわけではありません。
入院中はあまり動けないので全身の筋肉が衰えています。普段なら楽にできる身の回りのことも、退院後はきつく感じることがあるでしょう。歩くことや、階段の上り下りだけでもかなりの体力を使います。
立っている時間が長くなると、赤ちゃんが下に降りてきて、またお腹の張りが強くなるかもしれません。
食事の準備や片付けなども、いきなり全部こなそうとせずに、周囲の助けを借りましょう。お腹の張りがきつくなったら、すぐに休みが取れるようにしましょう。退院して数日のうちは、買い物などで重い荷物を運ぶことはなるべく控えたほうが良いです。
いきなり入院前の状態に戻ろうとせず、少しずつできることを増やしていければいいですね。
切迫早産を乗り越えて、退院後出産まで。過ごし方で大切なこと
早産の危機を乗り越えて、無事に退院できたとしても、すぐに陣痛が来て出産に至ることもあれば、予定日が過ぎてからようやく赤ちゃんに会える人もいます。
家族やお医者さんともよく相談して、いざというときにすぐに病院に行けるように準備を整えておきましょう。
タクシーや車の手配をすぐにできるようにしておく。ご主人の職場へ連絡をしておく。ご両親の手助けなどいつでも得られるように確認しておき、「いつ生まれてもおかしくない」ことを周りの人たちに伝えておきましょう。
お財布やクレジットカード、保険証や母子手帳など、貴重品をすぐにまとめて持ち出せるように準備しておきましょう。
出産前に行きたい場所や、食べたいランチ、会いたい人がいるかもしれませんが、今はとにかく無理をしないことが大切です。
自宅でできることは、自宅で済ませるようにしましょう。買い物はネットスーパーを活用したり、友人には会いに来てもらいましょう。
疲れやすかったり、のぼせやすかったり、体調面でのきつさがあることをご主人や周りの人にきちんと理解してもらえるといいですね。
張り止めの点滴を抜いたばかりの人は、「張り返し」が来ることもあります。退院後すぐの数日は、特に気をつけて、日中あまり身体を起こしすぎないようにしましょう。
切迫早産を乗り越えた。退院後の快適な過ごし方を考える
無事に退院することができたら、かわいい赤ちゃんに出会える日はもう間近です。切迫早産を経験した妊婦さんは、退院後比較的早い時期でお産を迎えることが多いようですが、こればかりは誰にもわかりません。
お腹の張りはお母さんの気持ちの緊張ともつながっています。ですから、一日一日をゆったりとした気持ちで過ごすことが大切です。お腹が柔らかいと、胎内の赤ちゃんもふわふわと気持ちのよい状態で過ごすことができますよ。
お母さんがリラックスすれば、赤ちゃんもリラックスできます。負担にならない範囲で、自宅で楽しめることにチャレンジしてみましょう。
好きな音楽をかけながら、ゆっくりストレッチ。赤ちゃんグッズを手作りしたり、部屋に花を飾ったり。読書に没頭できるのも今のうちです。ただし、無理のない範囲で。刺激の強いものは避けましょう。ストレスに感じては逆効果です。
自分の体質や好みに合ったノンカフェインティーを試したり、オーガニックの野菜スープやだし汁を時間をかけて取るのもいいでしょう。
今までも仕事や家族のために忙しく動き回っていたあなた。身の回りをもう一度見つめなおし、自分にとって心地よく休める場所を作りましょう。新しいシーツや枕、タオルなどを揃えるのもいいですね。肌触りのいい綿製品は、生まれてきた赤ちゃんにとっても快適です。
ベッドでも、布団でも、ソファでも、ご自身の身体が心地よくリラックスできるように、環境を整えましょう。
切迫早産を乗り越えて、退院後出産まで。先輩妊婦さんの過ごし方
切迫早産で入院し、退院してから出産を迎えた先輩の妊婦さんたちは、この時期をどのように過ごしたのでしょうか。
「体力が落ちて、少し歩いただけでもお腹が張るので、入院中と同じように生活していた」
「36週を過ぎてからは少しずつ身体を動かし、短時間の散歩やお風呂上りのストレッチを行った」
「退院後1週間は家事だけ行い、2週目から買い物や散歩をはじめた」
「36週過ぎればいつ産まれても安心と思い、どんどん運動した」
「外で何かあったらいけないと思い、ずっと家にこもってダラダラしていた」
「お腹の張りがきつくて思うように動けず、出産用品は親に買ってきてもらい、家事は夫にお願いしてゆっくりしていた」
お産は人それぞれと言いますが、妊娠も人それぞれです。無理をせず、周囲の助けを借りながら、安心して出産の日を迎えられるといいですね。
切迫早産の人はどんなお産を迎えるのか。出産の傾向について
切迫早産と診断されたときにすでに子宮口が開き始めていたり、前駆陣痛が長く続いていたりと、出産の兆候が早めに見られることが多いようです。
例えば、入院中は張り止めの薬を24時間点滴投与されることが多いですが、その薬が切れてすぐに陣痛が始まり、出産に至るケースも。
入院中のモニターで張りが収まったと診断された場合は、退院後もそのまま落ち着いて、予定日を過ぎての出産になることもあります。
いずれにせよ、お腹の張りや痛み、出血やおりものなどは、すべて出産に至るまでの母体と赤ちゃんからの大事なお知らせです。よく注意、観察して、軽い痛みや出血でも見過ごさないようにしましょう。
痛みが規則的になり、陣痛かな?と思ったときは、すぐに間隔を計り、身内や病院に連絡しましょう。破水のときはかなりの羊水が流れますので、夜用の生理用ナプキンを常備しておくとよいです。
入院、退院と大変だったけれど、終わってみれば安産だった、ということも多くあるでしょう。
赤ちゃんに会えるまであと少しです。
自分と赤ちゃんの生命力を信じて、残りわずかな妊婦生活を楽しんで過ごしてくださいね。