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子供は発達障害?コミュニケーションが苦手な子の親の悩み

うちの子供はお友達がいない、外で遊ばない。

どうもコミュニケーションが苦手らしい、もしかしたら発達障害かも…と悩まれている親御さんは少なくありません。

でも発達障害ってよく聞くけどどういう症状の事?

そんな疑問にお答えして、発達障害やグレーゾーン症例などをご説明いたします。

コミュニケーション苦手な子供は発達障害?

友達が少ない、もしくはいない、いつも一人でいる我が子を見るのは親としても心配です。でも大人ですらコミュニケーションが苦手な人もいますから、コミュニケーションが苦手な子=発達障害ではありません。

一般的に発達障害というのは、落ち着きがなかったり、座っているのが苦手。忘れ物が多かったり、先生の言っていることがよく理解できなかったり、パニックを起こしやすい、クラスメイトとトラブルを起こしやすいという特徴がみられます。

もちろん発達障害の子供の多くはやはりコミュニケーションが苦手ではありますが、他の特徴と合わせて判断されます。

発達障害は、種類も多く、また個人差があるので、先ほどご説明した特徴にすべて当てはまるから「発達障害」、当てはまらないから「発達障害」とも言えず、最終的には専門家の判断を必要とします。

ただ知能遅れを伴わないケースの発達障害も数多くあり、一般的には「我がまま」「癇癪もち」などのレッテルを張られる子供のケースが多いようです。

発達障害のグレーゾーンとは?

では総括して発達障害は?と聞かれると、「社会的、対人的な行動について、何らかの障害を抱えている」症状と言えます。

原因は脳の機能障害です。脳の機能の特に情動を制御する部分に何か問題があり、これは外科的治療で治癒するものではありません。

治療方法としては、投薬治療の他、認知療法などで、社会的、対人的スキルを身に着けていくことで、自分の障害と上手く付き合う方法をみつけていきます。

そして大切なのは、周囲の理解です。本人はトラブルを起こしたくて起こしているわけでもなく、結果としてトラブルに発展してしまうのっで、その人の特性を理解したうえで、付き合っていく必要があります。

しかし特に「グレーゾーン」と言われる人の場合、明確に発達障害と思われる症状が軽微で多くは知能に問題がないために、「変わった子」「ちょっと違う」という言葉の置き換えられてしまい、その「変わった部分」をしつけや叱責、注意という形で、押さえつけられて、将来的に大きな問題を抱えてしまうのです。

グレーゾーンの子供たちとは?

いわゆるクラスでも「変わった子」と思われています。

やはりコミュニケーションが苦手な面があるため、一方的に自分の話したい話しばかり続けるので、周りからは「空気が読めない」と敬遠されてしまうのです。

また思った事をそのまま口にしていまい、クラス内でも浮いてしまうということも。

本人は悪気がないところか、なぜ自分がそういう風に見られるかもわかっていないので、いつの間にか周囲にできた溝にどうしていいか戸惑う子もいます。

また。落ち着きがない、忘れ物が多いということから教師や親からの叱責も多く、子供としては頑張っているにも関わらず、何もかもうまくいかないという状況は、子供にとっても辛いものです。これが自己評価へとつながっていくので、将来的に自己肯定感の持てない、人から愛されない孤独感を抱え込むことになります。

自己否定や孤独感はやがて鬱や自傷行為へと将来的に発展する事もあり得ます。こういった状況を二次被害といいます。

コミュニケーション偏重な社会

コミュニケーションというのは意思伝達という意味ですが、社会的には意思の疎通があって初めてコミュニケーションが成立します。しかし今の社会は、どれだけ上手に発信できるかのみ尊重する傾向があります。

今の社会は発信する側にばかり努力を強いて、受け手側には努力を求めません。伝え方が悪いから伝わらない、こういった社会ではコミュニケーションが苦手な子はますます苦手になります。

本来は意思の疎通というのは双方向の努力で成り立つものなのです。以前であれば、受け手も、相手のつたない言葉から伝えたいと思っている言葉を受け取ろうと人の話しを聞きましたが、今は情報に溢れかえっているので、少しでも聞き取りにくい話はそのまま流されてしまいます。

その結果社会はコミュニケーションの上手な人と苦手な人の二極化という状況を生み出したと思われます。

発達障害やグレーゾーンの症例に子供は今も昔も一定数はいたはずです。しかし昔は彼らの言葉に耳を傾ける人がいたのに、今はその声が誰にも届かないのです。

コミュニケーションが苦手な子供に対する対応

受け手も努力をするべきです。

私たちはあまりにも忙しい社会に生きているので、何かと言うと「落ち」や「結論」を求めます。そして自分の聞いた話には何か価値を求めたがります。

しかし、そういったものがなくても話しを聞く事で、相手の考えている事やその人柄を知る事は出来ます。仮にコミュニケーションが苦手な子供だとしても、決して伝えたい言葉ない訳ではないのです。

逆に伝えたい言葉があるのに、それが上手く伝えられない、だからこそイライラしたり、何か別の行動に現れる、そういった事もあるのです。

クラスで浮いた子供というのは得てして、いじめの対象にされる場合もあり、たとえ、いじめされてなくても、無理解の周囲では学校に通うのも辛くなり、登校拒否をしたり引きこもったりする事もあるのです。

それは伝えるべき言葉を受け取る人が彼らに誰もいないからです。だからこそへたくそでも判りにくくても、そんな子供たちの声に耳を傾ける人の存在が必要なのです。

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