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妊娠初期に起きる、腹痛・出血なしの流産とはどんなものか

2016.5.21

妊娠初期は、女性の体に様々な変化が起きる時期です。

中でも、流産の兆候である腹痛や出血に対して注意を払う女性も多いことでしょう。

ただ、流産の中には腹痛・出血なしで起きるものも存在します。

自覚症状のない流産とは、一体どんなものなのでしょうか?

妊娠初期 腹痛・出血なしでも流産の可能性はあるの?

女性にとって妊娠は、文字通りその後の人生を一変する一大事です。

妊娠はいつだって喜びと不安が大きいものですが、特にそれが初めての妊娠であるならば、それらは言い表せないほど大きなものになります。

これからの夫婦のこと、仕事のこと、そして自分の体に起きる変化を思って、ナーバスになったりすることも、何ら珍しい状態ではないのです。

ただ、やはり、妊娠初期ほど、自分の体調の変化には注意を向けたいもの。

妊娠初期とは、妊娠4ヶ月頃までの期間です。週数でいうと15週まで。

この時期は、女性の体、そしてお腹の中の赤ちゃんが非常にデリケートな時期であり、トラブルによって流産が起きる可能性が高い時期とも言えます。

流産と聞くと、多くの人は腹痛や出血を伴うものというイメージを持っているのではないでしょうか?

「お腹は痛いけれど、出血はしていないから…」や「腹痛も出血もないから大丈夫」と無闇に安心してはいけません。

例え腹痛や出血なしという状態でも、流産をしている、またはその兆候があることがあるからです。

妊娠初期のこんな腹痛・症状には要注意!

妊娠初期というものは、女性の体の中で大規模工事が行われているだ、と言い換えても言いほどに、体調に変化が現れます。

分かりやすいのがつわりという症状ですが、このつわりの他にも、特に腹部に違和感や痛みを感じる女性が多いと言われています。

体の中のホルモンバランスが一変し、子宮を胎児の生育に適した状態に作り変えているため起きる痛みです。

  • お腹全体が引っ張られているような痛み
  • おへそよりも下の下腹部が、内側から外に向かって張るような痛み
  • チクチクとした軽い痛み
  • 瞬間的なキュッとした軽い痛み

このようなものが時折見られる場合には、あまり気にする必要はないと言えます。

逆に、心配な痛みは次のようなものです。

  • ズキズキと酷い生理痛の時のような痛み
  • ギューっと締め付けられているような痛み

こうした痛みが継続して起きている時は、例え出血をしていなくても、流産が疑われるため、早急に病院を受診する必要があります。

他にも

  • 出血がある、またはおりものの色が茶色みを帯びている時やにおいがいつもと違う時
  • それまであったつわりが軽くなった
  • 基礎体温が低下した

このような症状の場合も、すぐに病院へ向かい、診察を受けましょう。

腹痛・出血なしなのに流産… 稽留流産とはどんなものか

そもそも流産とは、妊娠23週未満で妊娠が終わってしまうことを指す言葉で、状態によっていくつかの種類に分けられます。

それとわかるような出血があるのは、子宮口が開いて子宮内のものが流れてしまう場合であり、これを”進行流産”と呼びます。

進行流産の場合は、子宮口が開き、子宮内が収縮するために、陣痛時と似た強い腹痛を感じます。

では、腹痛・出血なしの流産は何かというと、”稽留(けいりゅう)流産”と呼ばれます。
この流産は、受精卵の生育が止まる・赤ちゃんの心臓が止まっているのに、子宮口が開かず進行流産の状態にならないものを指します。

妊娠初期の稽留流産の場合、自覚症状はほとんどありません。

ですから、稽留流産に気付くことは少なく、妊婦健診の際に、エコーで胎児が確認できない、心拍がないなどを医師から伝えられてから知る、というケースが大半です。

また、妊娠検査薬などで陽性反応が出たにも関わらず、着床が長く続かず、医師の診察でも子宮内に胎嚢が確認できない時は”化学流産”と呼ばれます。

稽留流産の処置に手術は必要?

稽留流産と診断された場合には、”子宮内容除去術”という手術により子宮内の組織を除去する必要があります。

そのままにしておいても、結局は進行流産へと状態が移行してしまいますし、何より進行流産は、大量出血を引き起こして非常に危険な状況になってしまうことだってあるのです。

また進行流産の場合も、ほとんどの場合において、子宮内に組織が残ってしまっている”不全流産”となるため、同じく手術をして処置をする必要があります。

子宮内に組織が残ってしまうと、痛みや出血が続いたり、感染症を起こしたり、次の妊娠の際に問題を引き起こす等のトラブルを起こす可能性があるからです。

手術自体は10〜20分程度のものとなり、費用も保険適用になります。

特に稽留流産の場合は、計画的に進めるために、日帰り、もしくは入院しても1泊程度で退院できます。

手術や、その準備(子宮口を広げるための処置)で痛みを感じるかどうかですが、これは個人差によって差があります。

妊娠初期の流産は、決して珍しいことではない

どんなに医療が発達した現代においても、流産は決して珍しいことではありません。

流産が起きる割合は、妊娠全体から見て10〜15%にのぼり、そのうち妊娠初期の流産は、先天的なもの、つまり受精卵側の染色体に異常があった場合によく起こることです。

受精卵側の異常により、細胞分裂の途中で成長が止まってしまう、着床が不完全に終わるといったことは、母体、要するに女性の体に問題があっての流産の件数よりもずっと多いことなのです。

流産を経験した女性は、自分を責めてしまいがちです。

確かに、流産の中には、お母さんが無理をしてしまったことで起きるものがあることも、否定はできません。

ただ、こと妊娠初期の流産に関しては、女性――つまりお母さんがどんなに頑張っても、どうすることも出来ないものであることのほうが多いことを、女性も、そしてパートナーである男性も、どうか心に留めてください。

もし、流産後に精神的な落ち込みが酷いような場合は、主治医と相談する、パートナーと語り合うなど、気持ちの整理をつける時間を持つようにしましょう。

勘違いしがちな切迫流産とはどんなもの?

もう一つ、よく耳にする言葉として”切迫流産”というものが存在します。

上記と同じく”流産”という言葉がつくため、勘違いする人が非常に多いのですが、これは”流産が起きる可能性が高い状態”を示したものであって、流産が起きてしまったことを示すものではありません。

切迫流産が疑われる時は、腹痛と不正出血が自覚症状として現れます。
例え出血の量が少なくとも、出血は多くの場合、何かしらトラブルが起きているサインと考え、すぐに産婦人科を受診しなければなりません。

切迫流産は、様々な原因により起こります。

  • 子宮筋腫、子宮頸管無力症などの子宮の病気
  • 絨毛膜羊膜炎などの子宮内の炎症
  • 母体のストレス
  • 冷え
  • 多胎妊娠
  • 激しすぎる運動…など

また、やはり受精卵側の染色体異常などの場合にも、切迫流産となり得ます。

切迫流産と診断された場合、とにかく安静にすることを指示されることになります。出血などが酷ければ、入院して絶対安静が必要になることもあります。

切迫流産の危機を乗り越え、無事に元気な子供を出産することは勿論可能です。

ですから、切迫流産が疑われる時には、絶対に無理は禁物です。

流産後は、まずは自分のケアを優先しましょう

流産後は、理論的には早ければ翌月から生理が始まり、再び妊娠することは可能になります。

また、処置を行ったことで子宮内部がきれいになり、受精卵が着床しやすい環境だ、とも言われます。

ただ、子宮自体は、流産のダメージから回復するのには時間がかかります。

流産後、時間をおかずに妊娠してしまうと、本来の力を取り戻していない子宮では、妊娠を受け止めきれず、再びの流産に繋がるケースが特に多くなります。

ですから、医師からは半年から1年程度の時間を置くように、と指導されることもあります。

この期間は、まず自分とパートナーの精神的なケア、そして自分の体のケアする時間だと捉え、焦らずゆっくりと過ごすようにしましょう。

意識して葉酸を摂取するようにしたり、適度な運動を行ってストレスを溜めない、そして妊娠に適した体を維持する、夫婦でじっくりと語り合って愛情を育む――こうしたことは、必ず次の妊娠の時の糧となります。

妊娠初期は、何かと不安になることも多い時期です。

ですから、何か不安に思うことがあれば、自分だけで抱えず、是非パートナーや主治医に気持ちを打ち明けるようにしましょう。

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