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赤ちゃんの呼吸が乱れて不安!原因と対処、病院へ行くタイミング

”呼吸”は生きる上でとても重要な行為。大人でも、数十秒止まれば苦しくて顔が赤くなってしまいますね。

赤ちゃんの呼吸が乱れていることに気づいたら、「何か病気なのか」「苦しんでいるのではないか」ととても不安になります。新生児に近ければ尚更です。

この記事では、赤ちゃんの呼吸が乱れる原因として何が挙げられるか、病院に行ったほうがいいレベルの見極め方、また呼吸が乱れているとき、おうちでは何をしてあげられるかについて紹介していきます。


赤ちゃんの呼吸の乱れの原因 ― 心配ないものって?

そもそもヒトの呼吸は、常に一定と言うわけではありません。体調や運動量に合わせて、必要な分だけ酸素を取り入れ、不必要な二酸化炭素を排出できるよう、無意識に調整されています。

問題のない呼吸の乱れについて考えるとき、「大人でもこんなことがあるなあ」と思い当たる原因があります。

例えば、沢山飲み食いした後、仰向けに寝た場合、胃〜食道が水平になり、液体が逆流する事があります。そうなれば吐くまではいかなくても、苦しくなって呼吸が乱れる事があります。赤ちゃんも、お腹いっぱいミルクを飲んだ後に横になると、そういった現象が起こることがあります。特に、ゲップが出切っていないと起こりやすいでしょう。

また、新生児(生後2〜3ヶ月)に良く見られる「周期性呼吸」というものがあります。まさに呼吸が乱れたり、止まっているように見える現象です。予定日より早めに産まれた小さな赤ちゃんに特に多く見られ、これは正常な反応なので、心配する必要はありません。

必要な分だけ酸素を入れ、不必要な二酸化炭素を出したので、ちょっと呼吸を休んでいるのかもしれませんね。

注意して観察すべき、赤ちゃんの呼吸の乱れの様子

先に紹介した「周期性呼吸」でも、何度も何度も頻繁に起こったり、無呼吸の時間が長すぎたり、結果、「様子がおかしいかも?」というときは医師に相談してください。

具体的に言うと、呼吸が20秒以上止まっているときは注意が必要です。また、20秒のうちに呼吸を再開しているとしても、再開した呼吸や脈が弱々しかったり、唇付近が青くなっている、などの症状が見られたなら要注意です。

これらの呼吸の乱れは、寝ているときに多く見られるようです。大人でも「無呼吸症候群」というものは起こりますが、それが赤ちゃんであれば、 呼吸が止まっている時間が長いほど脳に影響を及ぼすのではないかと不安になりますね。

心配で、病院にかかろうか悩んでいるときは、呼吸がどれくらいのスパンで乱れるか、止まっているのはどれくらいの長さか、呼吸を再開したときの赤ちゃんの様子についても記録していきましょう。

心配ない呼吸の乱れについて ― そもそも何故赤ちゃんの呼吸は乱れるの?

産まれたばかりの赤ちゃんは呼吸中枢が発達していないため、呼吸が乱れる事はよくあります。お腹の中で呼吸の練習はしてきたようですが、一生懸命外の世界で生きていくことに順応しようとしているのですね。

大人が1分間に16〜19回くらいの呼吸数なのに対し、赤ちゃんは4〜50回も呼吸するとされています。赤ちゃんは代謝が良いので酸素を多く必要とするのに、肺が小さいため、呼吸数で補っているからです。これは疲れそうですね。

上手に呼吸が出来なかったのか、はたまたうっかり息をすることを忘れたのかわかりませんが、乱れる事で多少苦しくなるので、呼吸を再開したときに比較的大きく息を吸うようなら大丈夫です。

この現象はやはり、未熟児と呼ばれる小さな子には良く見られるようです。未発達のため気道が弱いのかもしれません。また顎が小さかったりすると、起動を圧迫しやすいので無呼吸症候群に陥りやすいといえます。この場合、顔だけでも横向きに寝かせてあげると解消されるでしょう。

こうなったらキケン!すぐにでも病院にかかるべき呼吸の症状

では、すぐにでも医師に連絡をした方が良い状態はどのようなものでしょうか。

まず呼吸の「音」に注目してください。乱れても、「スウ、スウ」と安らかな音であれば良いのですが、「ゼェ、ゼェ」といったような音、また突然の咳き込みが含まれる場合はかかりつけ医に相談してください。ここで疑われる”小児喘息”は、早ければ生後2〜3ヶ月頃から発症する恐れがあります。

顔色はどうでしょうか。唇周辺が青ざめるチアノーゼの症状が出ていたり、顔色全体が青白くなっていませんか。このときは、呼吸はしていても、乱れて浅くなることで、充分な酸素が取り込めていない恐れがあります。

よくわからないときは、先に述べた「呼吸数」を参考に数えてみましょう。呼吸をしていても、呼吸数が少ない(息を吐いて次に吸うときまでの感覚が長い)ときは、安らかな呼吸が出来ているというよりは、呼吸数が少なく、”乱れている”といえます。

病院にかかるまでもなさそうだけど、苦しそう!赤ちゃんの呼吸を楽にしてあげる対策

「どうやら病院にかかるほどでもなさそうだけど・・」「医師に相談したら『大丈夫』といわれたけど、苦しそうで、見てるこっちが辛い」というとき、おうちでどんなことをしてあげられるでしょうか。

まず避けたいことは、言わずもがなですが赤ちゃんのそばでの喫煙は絶対にやめましょう。喫煙直後のスキンシップも、肺に残った煙や臭いで、赤ちゃんはむせる事があります。

また赤ちゃんの「あたためすぎ」にも注意してください。「寒かろう」と対策し体温を上げすぎると、熱を逃がすために自然と呼吸が荒くなります。

苦しそうだからといって、無駄に抱き上げ揺さぶってあやすのもよろしくありません。抱っこをせがんでないようならゆっくり寝かせ、背中を優しくなでたりしてリラックスさせる方が良いでしょう。

お部屋の乾燥や空気にも注意してみましょう。空気清浄機や加湿器を利用し湿度を上げたり、赤ちゃんに少し水を飲ませてあげてみましょう。

赤ちゃんが好きな姿勢はどんな姿勢ですか?ひたすらまっすぐ仰向けで寝るのが好きな子も居るかもしれませんが、呼吸が楽になるのは横向きです。横向きが難しければ、お布団の下に畳んだバスタオルなどを挟んで、少し上半身が起きる形にしてあげましょう。こうすることで気道が開け、スムーズな呼吸を促せるかもしれません。

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