帝王切開での出産後2人目は年子を希望する方へ!リスクや注意点
1人目を予定帝王切開や緊急帝王切開で出産したけれど、年子でもう一人産みたいと考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
帝王切開だと3人までしか産めない、帝王切開は年子は無理などという話を聞いたことがあり、本当のところはどうなのだろうと疑問に思っている方もいるかもしれません。
ここでは、帝王切開後に2人目の年子を妊娠するリスクや危険性、妊娠した際に気をつけるべきことをまとめてみました。
このページの目次
2人目が年子の帝王切開はリスクがある
帝王切開は、自然分娩が難しいと考えられる時に行われることの多い出産方法です。現代では、5人に1人ほどの割合で帝王切開が行われています。
予定帝王切開や緊急帝王切開がありますが、1人目の子どもを帝王切開で出産した場合のほとんどは、2人目も帝王切開での出産となります。
それは、子宮破裂のリスクがあるからです。
帝王切開では、母親のお腹と子宮にメスが入ります。その切開した子宮の壁部分が薄くなってしまいます。
そうすると2人目を妊娠した際、子宮が赤ちゃんを支えられなくなり子宮破裂が起きてしまったり、流産で赤ちゃんが亡くなってしまうことがあります。また僅かな可能性ではありますが、母親も亡くなってしまうということもあります。
年子で帝王切開で産みたいという場合だと尚更、子宮が回復しきっていない可能性もあり、上記のような子宮破裂などのリスクがありますので気をつけることが必要です。
帝王切開後の2人目は年子を避けた方が良いのか?
1人目を帝王切開で産んだあと、年子で2人目を産むのは難しいのでしょうか。
一般的に、帝王切開をすると1年以上開けてからの妊娠がよいと言われています。これは、子宮が個人差はあるものの約1年ほどで回復するからというものです。
しかし、子宮の回復の速度や子宮の壁の厚さは人によって異なりますので、帝王切開後の年子での2人目妊娠・出産は不可能ではありません。
ですが、1年以上の間隔をあけて2人目を妊娠した人と比べると、1年以内に2人目を妊娠した人の方がリスクも多くトラブルも起こりやすいといえます。
もし、帝王切開をしたけれど年子での妊娠を希望されるという場合は、前もって担当の医師に相談してみるのもいいかもしれません。
また帝王切開後、年子での妊娠をした場合は、流産や早産に気をつけて、お腹の張りなど少しでも異変を感じた場合はすぐ病院へ行くようにしましょう。
年子で2人目も帝王切開という時の注意点
2人目を、1人目の帝王切開後1年以内に妊娠したという場合、妊娠中などにどのようなことを気をつければ良いのでしょうか。
妊娠中は、切迫流産や切迫早産になりやすいと言えますので、お腹が張っている気がするなどちょっとした違和感を感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
もちろん、2人目だから大丈夫と考えず定期検診もきちんと行くことが必要です。
また、1人目の子もまだ母乳を飲む時期だと授乳の際に子宮に痛みを感じることもありますので、痛むようなら粉ミルクに変えてみるのもいいかもしれません。
1人目の子を抱っこする際も気をつけるようにしましょう。抱っこしないという訳にはいかないと思いますが、お腹を蹴られないようにする必要があります。
いずれにせよ、心配や不安な時は担当の医師に相談してみるのが一番良い方法かもしれません。
高齢出産で帝王切開だったけど2人目を年子で産みたい場合の注意点は?
高齢出産とは初産だと35歳以上、2人目以降の経産だと40歳以上での出産を指します。
1人目を高齢出産したからこそ、年子で2人目を産み弟や妹をつくってあげたいと考える方も少なくないのではないでしょうか。
帝王切開後の年子の出産は高齢出産でなくても、リスクが伴うことは先ほど述べました。
高齢出産だと更に、妊娠中に、妊娠高血圧症候群になってしまう可能性が増えたり、産まれてくる赤ちゃんがダウン症の可能性が増えるなどという問題があります。
しかし、35歳をすぎると女性ホルモンの分泌が減ってしまい、妊娠の確率もどんどん少なくなっていってしまいます。
帝王切開後の妊娠は1年以上あけた方が良いと一般的には聞きますが、高齢出産での妊娠希望の場合は、かかりつけの医師に相談し、妊活のタイミングをしっかりと見つけるようにしましょう。
帝王切開後の年子を希望する場合は慎重に!!
帝王切開で1人目を出産した後、年子で2人目を出産することは不可能ではありません。
しかし、自然分娩の場合よりも帝王切開の場合の方が子宮の回復に時間がかかってしまいます。
子宮がきちんと回復する前に妊娠してしまうと、子宮が赤ちゃんを支えきれなくなってしまったり、子宮破裂を起こしてしまう危険性もあります。
個人の子宮の状態や医師によって、1人目を帝王切開で出産後どれほどの期間をあけた妊娠が望ましいのかは多少変わってきます。
初めから年子での出産を希望する場合は、かかりつけの医師に相談してみるのが良いかもしれませんね。
また、年子での妊娠をした場合、少しの異変でもいつもと違うなと感じた場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。
そしてお母さん自身の身体や上の子をないがしろにしないように、うまくバランスをとってマタニティライフを送るようにしてくださいね。