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遊び食べが辛い… 離乳食やスプーンを持ちたがる子への対処法!

生後半年を過ぎた頃から、赤ちゃん、そして両親は、離乳食に悪戦苦闘することになります。

この離乳食を与えている時、赤ちゃんがスプーンを奪う、噛む、持ちたがる、さらに素手でご飯を掴む、口に運ぶ、挙句の果てに撒き散らす――という、まさに親泣かせな行動が目につくようになります。

しかし、どうか「うちの子の離乳食は、どうしてこう上手く進まないの」と嘆かないでください!

こうした、いわゆる赤ちゃんの”遊び食べ”は、正常な発達の証でもあるのですから。


”遊び食べ”や離乳食やスプーンを持ちたがる子はどう対処する?

離乳食が上手く進まず嘆いているご両親は、とても多いものです。

他の、同じ月齢の子が「○○を食べた」「いつもペロリ」「そろそろ離乳も…」という話を聞いて、焦りも感じることでしょう。
 

ですが――少し想像してみて下さい。

もし、今、あなたの目の前に、”未知の物体”が突然現れ、それを見たことも触ったこともない器具を使い、口の中に入れられた時、あなたはそれをすぐに飲み込むことが出来るでしょうか?
 

大人になると、もう当然になりすぎてなかなか想像できないことですが、今まさに、離乳食が始まった赤ちゃんにとっては同じことが起きているのです。

そして、赤ちゃんの性格によっては、慣れ親しんだ母乳やミルク以外のものを口に含まされることに、怖さや戸惑い、そして興味を抱く等、反応も違います。

ですから、いわゆる”遊び食べ”が起きても、それは別におかしいことでもなんでもありません!
 

とは言え、離乳食を強く拒否したり、スプーンや食事を持ちたがるなど、離乳食を食べてもらえないのも困りもの。

どう対処していけばいいのでしょう?

離乳食やスプーンを持ちたがる子には、好奇心を満たせてあげよう

スプーンを持ちたがり、なかなか離乳食を与えられないことに悩む人は、まず赤ちゃんの様子を観察してみてください。

生後半年ほどの赤ちゃんは、とにかく好奇心が旺盛です。

ですから、赤ちゃんは与えられるそれに対して、とにかく興味が押さえられないだけなのかもしれません。
 

赤ちゃんの様子から、離乳食自体に興味を向けているならば、赤ちゃんの手の届く所に器を置いて、中を見せたり、同じものを用意してそれを親自身が食べる場面を見せてあげるのが効果的だと言えます。

赤ちゃんは親の行動を模範しようとするものですから、同じものを目の前で口に運べば、離乳食を「口に入れるもの」であると認識するようになってきます。

これは、離乳食を口に入れることを怖がる赤ちゃんにも効果のある方法です。(勿論、親が口にいれるスプーンは別のものを用意しましょう)
 

そして、スプーンに対して興味を抱いている様子であるのならば、赤ちゃんの手遊び用に、もう一本スプーンを用意して、離乳食の時間に持たせてあげるのが効果的です。

または、月齢に合わせて手で掴んでも問題ない食事(棒状にしたおかずなど)を用意するのもいいでしょう。

スプーンは嫌?離乳食を手で持ちたがる場合の対処法は?

離乳食の中期以降になると、今度は離乳食をスプーンを使わず、直接持ちたがることや、上手に使えないのに自分で食べたがるといったことに悩む場面が増えてきます。
 

ですが、これは赤ちゃんにとってとても重要な”手指の発達”を促す重要な行為・過程です。

更に口に入れるもの(食材)の温度、感触、匂い、色を自分で確かめることも、五感、引いては知能・知識・自立の発達を促す重要な段階です。

汚れてしまう、撒き散らす、上手に食べられないからやめて欲しい!――というのは、あくまで親側の理由や理屈です。
 

もし、巻き散らかすことが不衛生だと思うのであれば、赤ちゃんの食事の時には周囲にタオルやビニールを敷く、服の汚れが気になるなら、汚れてもいい服やスモック(スモッグ)・エプロンを用意する、手づかみをするならば食事の前後に手を洗ってあげる…等の対策を取り入れましょう。
 

実際、幼児期になっても、子供はついつい遊び食べに夢中になってしまうことが多々あります。

マナーとして遊び食べをしないことを教えていくのは勿論大切ですが、汚すことを叱りすぎて、食に対する興味を失わせてしまうことは健康的ではありません。

離乳食を持ちたがったり遊び食べをしない子は発達に問題がある?

と、ここまでのお話を読むと、逆に「うちの子は全く遊び食べをしないけれど、発達に問題があるの…?」と思う人もいるでしょう。

しかし、それもほとんどの場合、杞憂だと言えます。
 

親から与えられるもの、それを口に入れると味がする、飲み込めばお腹がいっぱいになる――と、ここまで理路整然と赤ちゃんが考えているわけではないでしょう。

しかし、実際にそれを感じるから、与えられる食事を受け入れているのかもしれませんし、自分で食べるという行為に、単に現在は興味を抱いていないだけなのかもしれません。

それとも、おかゆなどの離乳食特有のベタベタで手を汚したくない、親がやってくれるのが嬉しい・楽しいと感じるから…など、理由はいくつでも考えられます。
 

つまり、これはれっきとした赤ちゃん自身の個性なのです。
 

そして、自分でスプーンを持ちたがるから「探究心が旺盛」「自立心がある」「発達が早い」、食べたがらないから「臆病」「おっとり」「向上心がない」と、将来の性格や思考能力に偏るわけでもありません。

離乳食を初めたばかりの食べ方で、発達に問題がある・ないといったことにも直結しません。

食事のマナーを身につけるのはもう少し先。今は気楽に見守ろう!

日々の育児で疲れて、思わず怒ってしまったり、美味しいご飯が作れないと自分を責める人もいますが、どうか思いつめることだけはしないでください。
 

離乳食を食べている頃の赤ちゃんは、まだまだ大人のような考え方をしませんから、食事に関してだけでなく、むしろ「なんでも起こり得る」と考えたほうが、親としては気が楽になります。

何故、食べ物を頭に乗せてはいけないのか、握ってはいけないのか、床に投げてはいけないのか、離乳食の時期の赤ちゃんに叱ったところで理解してもらえるわけがないのです。

むしろ、離乳食の時期の子供が完璧な食事のマナーを守っている姿――あなたは想像できますか?
 

そうは言ってもなかなか「汚していい!」「好きにやっていい!」と思い切ることは難しいかもしれませんが、こうした時期は必ず終わりを迎えるものです。

赤ちゃんの食べ方に一喜一憂せず、食事は”楽しい時間”であると、赤ちゃんに感じてもらうことを、まずは目指してみましょう。

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