採卵に不安な方必見!採卵の痛みは局所麻酔で大丈夫なのかを解説
子供を授かるのが難しく体外受精を決めた人にとって、一番大切なことである「採卵」です。
しかし、男性には分からないと思いますが、女性にとっては不安の1つですよね。
ほとんどの場合は、局所麻酔だけで採卵が行われますが、その状態で卵子を取り出すのは痛みがないか、不安になります。
今回は、「局所麻酔で採卵を行う場合の痛み」について紹介します。
このページの目次
痛みが怖くて逃げたい!局所麻酔のみで採卵をする理由
痛みが苦手な人にとっては、局所麻酔だけで意識がある状態なのは不安ですよね。
全身麻酔である静脈麻酔で、寝ている状態にしてほしいという人もいると思います。
場所によっては、静脈麻酔は行わずに局所麻酔だけで行うと決めている病院もあります。
その理由は、静脈麻酔は体への負担が大きいからです。
静脈に麻酔薬を打つことで、血中濃度が上昇し、体中に麻酔がいきわたります。
麻酔が体中に行きわたることで、気づけば終わっている(寝ている)状態になります。
とても楽なように見えますが、静脈麻酔は調整が難しく、負担も大きいです。
そのため、どうしても不安で恐怖感がぬぐえない場合のみ、医師の判断で使われるようです。
赤ちゃんとなる卵子がいる体に負担を掛けないためにも、静脈麻酔は控えているのですね。
しかし、麻酔なしで採卵は行うことは出来ません。
卵子を取り出す採卵は、希望のある卵子が10個以上で母体が安定している時に行われます。
卵子を取り出すときは、注射針のようなもので1つ1つ吸引するためにチクチクと痛みがあり、その痛みに耐えれない場合があるため麻酔が必要となります。
しかし、上記で説明した通り、静脈麻酔は負担が大きいので、採卵は負担の少ない局所麻酔を使って行われるのです。
恐怖があるかもしれませんが、医師は大切な体の為に負担と危険が少ない麻酔を選択しているのですね。
採卵の痛みは局所麻酔だけで大丈夫?採卵の流れを把握しよう
静脈麻酔は負担が大きいため、負担の少ない局所麻酔で行われるのですが、それを知ったところで恐怖感は拭えないですよね。
局所麻酔のために卵子付近に麻酔をするというのは、想像もつきませんし、意識がある状態で体内から吸引されるというのも恐怖の理由だと思います。
意識がある状態で体内に麻酔をしても痛くないのか、本当に局所麻酔だけで体に負担がないのでしょうか。
以下は、採卵をする際の流れについてです。
病院や個人の希望によっては違う方法になるので、全く一緒じゃないかもしれませんが参考にしてみましょう。
①約2日前:排卵するために投薬をします。
卵胞の成熟度を超音波検査で確認をして、採卵日を決めます。
採卵の約2日前、約36時間前にhCG注射やGnRHアゴニストなどを行い、黄体形成ホルモンの分泌をピークまで増やします。
採卵前の投薬を置こうなうことで、約36〜40時間で排卵が起こります。
排卵前に採卵を行うために、hMG/rFSH注射方法やアンタゴニスト法などを行う人には重要な第一歩です。
②採卵前日:絶飲食・早寝をしよう。
採卵を行うためには麻酔を打ちます。
局所麻酔ですが、場合によっては絶飲食を行わなければなりません。
ほとんどの場合は、午後9時以降の絶飲食をすることを言われます。
当日は体力の消耗が激しいと思うので、早めの就寝を心がけましょう。
③当日:採卵方法
当日は、排卵の薬などを投与してタイミングを決めているので時間に間に合うように心がけてください。
採卵後の出血を考えて、採卵後の準備も再確認しておくと安心ですね。
採卵には、旦那さんの精液も必要なので夫婦で行くことをお勧めします。
どうしても旦那さんが仕事などで一緒に行けない場合は当日にキャンセルにならないように事前の話し合いで対処方法を医師と話し合いましょう。
麻酔をする前に点滴や着替えを行います。
点滴や着替えが終わったら、手術室に移動して医師と本人であることを復唱確認をして採卵手術を開始します。
局所麻酔をしたあとに、モニターに映った膣内を確認しつつ、細い注射針のようなもので卵子を吸引します。
採卵方法などで異なりますが、吸引する数は前日までには教えていただけると思いますので、その数まで待ちましょう。
鎮痛剤のみで麻酔をしない病院もあるので、麻酔についても事前に医師と話し合うことが大切です。
④採卵後:安静にしましょう
採卵後は30〜2時間ほど、安静にする必要があります。
病院によっては、その間に採卵後の処置を行い、変えるまでに結果を教えてくれる場合もあります。
出血する場合もあり、出血が多い場合は入院を勧められます。
出血がなかったとしても痛みが残る場合があり、その場合は日帰りになります。
当日に返れたとしても予定は入れずに安静にし、医師との約束を守り、感染予防の薬をしっかり飲んでおきましょう。
病院によって異なるので、同じ流れとは言えません。
しかし、大体がこの流れだと思うので、焦らず次の行動を考えて冷静になりましょう。
分からない部分や心配なことがあった時は、医師と話し合うことで安心できるのでしっかり聞いておくことをお勧めします。
局所麻酔だけで採卵の痛みを耐える方法を考えよう!
局所麻酔がリスクがない事や当日までの流れについて知っても怖い人は、近くに採卵を行った人がいないか聞いてみるのも手です。
経験をしたことのある知人がいた場合は、体験談を詳しく聞いてみましょう。
体外受精で子供をさずがった人の話や実際に写真や子供を見ると、当日思い出して勇気になるのでお勧めです。
またネットでは、不安で相談する人も質問や掲示板で多々います。
痛さのあまり全身麻酔をしてもらった人もいれば、耐えれる痛さだけど痛さをアピールしていた人、チクチクしたけど無痛だった人など痛みのレベルは様々です。
しかし、「数分だから」「出産の時の痛みだと思って」「自分たちの子のために」と思うと頑張れた人が多いようです。
痛みに耐えれない時は、「自分たちの子の為の痛み」だと思うと勇気が出ると思うのでお勧めですよ。
採卵の怖さについては、「今思えばあっという間だった」「痛みよりも一歩進めた気持ちに感動」など耐えれた人は多いようです。
また、昔と比べて病院も進歩しているために、採卵後に大量出血することめったにありません。
出血してもナプキンで対処できる人や入院で安静にすることで落ち着く人が大半なので安心しましょう。
怖くなった時は「今の医療はすごいから大丈夫、自分の子のため、チクッとを我慢!」と不安なことは考えずに、赤ちゃんと一緒に頑張ることを考えてみてくださいね。
採卵中、どうしても怖い場合は話しかけてみよう!
どうしても怖い気持ちや痛みへの不安がある場合は、医師や看護師に話しかけてみましょう。
局所麻酔は部分的な麻酔の為に、喋ることが出来ます。
痛いときは痛いと言い、怖い時は怖いと言うことが出来るので伝えてみましょう。
「怖いよー」「不安だよー」と愚痴でもいいので伝えてみてください。
集中しているために医師は適当に返してくると思いますが、怖いことを察して看護師の方が優しく接してくれるので安心できると思います。
子供のように駄々こねているように見えないかなど、恥ずかしいと思う人もいると思います。
しかし、医師や看護師もあなた以外の患者さんで対応には慣れていますし、怖がる人も多いために恥ずかしい事ではありません。
痛いのに我慢して足を動かそうとしたり、異変があるのに黙っていた場合のほうが危険などで何かあった時は話しかけてみましょう。
痛みは個人差だけど耐えれる痛みの人が多い!
採卵の方法が針で吸引の為に、怖いと思う人もいると思います。
しかし、自分たちの子のための大きな一歩と思うと感動的な事ですよね。
採卵のために頑張ってきた苦労は、赤ちゃんの為の愛情です。
大きな一歩である採卵は、局所麻酔や吸引など怖い部分も多くあるのは事実です。
しかし、不思議なことに「子供のためなら」と思うと痛みに耐えることが出来るのが女性の凄いところで、「気づけばあっという間だった」という人もいます。
痛みは個人差があるので「痛くない」とは言えませんが、耐えれる人が多いので勇気が出る方法を考えてみましょう。
また、日本の医療は他の国よりも進歩しています。
一昔前までは、採卵後に大量出血になる人や激痛になる人もいましたが今はめったにありません。
出血しない人がいるぐらいなので、安心して医師に任せましょう。
当日の手術中に怖くなってきた場合は、看護婦に話しかけてみましょう。
恥ずかしいと思って痛みに耐える方が、無駄に緊張してしまうので痛みが強くなりますし、医師にも「我慢してる」とバレます。
無駄に痛みを強くしないためにも、自分が安心できるためにも話しかけてみるといいですよ。
赤ちゃんの為の第一歩ですが、不安と恐怖でいっぱいになっている人も多くいると思います。
しかし、採卵が上手くいけば大きな一歩となるので、赤ちゃんとの将来の為にも勇気を持てる工夫を考えて頑張りましょうね!