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ドゥーテスト等の排卵検査薬 無駄なく上手に使う方法とは

少しでも妊娠の可能性を高めたい、そう思った時に、とても役に立つものが存在します。それがドゥーテストを代表とした、排卵検査薬です。

ただ、この排卵検査薬を無駄なく、上手に使うには、知っておかなければならないことがあります。

ドゥーテスト等の排卵検査薬、どうすれば上手に無駄なく使える?

妊娠したいけれど、中々タイミングが掴めない。

そんな悩みを持っている、妊活中の女性は多いことでしょう。
 

それもそのはず、妊娠というものは、とてもシビアなタイミングが求められるものであり、かつ、妊娠の第一段階である”受精”だけを考えても、実は成功率は1割から2割と、とても高いとは言えない確率になっています。

そして、どんなに体調のいい――つまり生理周期が安定し、妊娠に適した体を維持している女性であっても、受精が可能なタイミングは1回の生理周期につき、たった24時間(もっと詳しく言えば8時間程度)しかありません。
 

そんなタイミングを絶対に逃したくない。そう考えた時に、強い味方になってくれるのが、”ドゥーテスト”を始めとした”排卵検査薬”です。
 

排卵検査薬とは、その名の通り、女性の体がいつ排卵したのかを検査する試薬です。

使い方も簡単で、尿を掛ける(または浸す)だけで行えるので、体に負担がかかることもありません。

ただ、現在、国内でこうした排卵検査薬を入手するには、薬事法により、購入方法に制限がかかっていること、そして決して安くはない価格であることから、中々手が出し辛いと考えている人は少なくないでしょう。
 

こうしたドゥーテストのような排卵検査薬を、どうすれば上手に、無駄なく使えるのか。

そして検査結果から、いつ性交を行えばいいのかなど、疑問点を解消していきましょう。
 

そもそもドゥーテスト等の排卵検査薬、何を検査するものなの?

まず、ドゥーテストなどの排卵検査薬は、何を基準に陽性・陰性の判定をしているのかを見ていきましょう。
 

排卵検査薬が検知しているのは、尿に含まれる”卵黄形成ホルモン(LH)”です。

この黄体形成ホルモンは、”性腺刺激ホルモン”の一つであり、常に体内に分泌されているホルモンです。

そして、このホルモンは、男性の場合には精巣、女性の場合には卵巣に作用し、それぞれ男性ホルモン・女性ホルモンの分泌を促す働きを持っています。
 

女性の場合、ある時期になると、体内で黄体形成ホルモンの分泌量が一気に増加します。

この一時的な分泌量の増加は”LHサージ”(サージとは、波が打ち寄せる・急上昇するという意味の英語です)と呼ばれ、この現象が起きるのは、卵巣の中で卵子が成熟しきった時、つまり排卵前の一時期です。
 

黄体形成ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の一部である視床下部です。

この視床下部が、卵子の成熟を察知すると、黄体形成ホルモンの分泌を促し、LHサージが開始されます。

そして卵巣は、この黄体形成ホルモンを大量に受け取ることで、初めて排卵を行うのです。

実際には、LHサージが始まってから34〜38時間後、かつLHサージのピークを迎えてから10〜12時間後に排卵が起きます。
 

しかし問題は、LHサージが起きたことを、女性は自覚することが出来ない、という点です。

そこで、排卵検査薬が登場するのです。
 

排卵検査薬で陽性反応が出た時がチャンス!?

排卵された卵子の寿命は短く、24時間しか生きていられません。また、実際には、受精に適した期間はもっと短く、8時間程度しかない、という話もあります。

対して男性側の精子の寿命は長く、3日から1週間ほどの猶予があります。

つまり、正常にホルモンが分泌されている女性であるならば、LHサージが起きて2日以内には排卵が起きるので、LHサージ開始から3日間性交を行えば、妊娠の可能性が高くなるのです。
 

先に述べた通り、黄体形成ホルモンは、常に体内で分泌されているホルモンですが、通常その尿中濃度は8mIU/mL程度です。

しかし、医学的にはLHサージ時の尿中濃度は20mIU/mL以上と定義されており、明らかにその濃度に違いがあることが分かります。
 

排卵検査薬は、この黄体形成ホルモンが一定値(閾値:陽性反応を示す、最小濃度)以上になった時に陽性反応を示します。

製品により閾値は異なりますが、一般的な女性のLHサージ時の尿中濃度は20〜40mIU/ml程度になるため、この範囲に閾値を設けているものがほとんどです。
 

ただし、排卵検査薬を使っても、排卵日が特定できない――いつ使っても陽性/陰性である、という場合があります。

そんな時は、何らかの理由により、黄体形成ホルモンの分泌や排卵機能等が正常でなくなっていることが考えられます。
 

排卵検査薬を無駄なく使うには、いつから使いはじめるべき?

では、有効に排卵日検査薬を使うには、どのようにすればいいのでしょうか?
 

もし、自分の生理周期が安定し、ほぼずれることがない人であれば、”排卵日の3、4日前から使いはじめる”のがベストである、と言えます。

先ほど述べた通り、通常であれば排卵はLHサージが起きて2日以内に起こりますから、確実にLHサージが起きた、という確認のためにも、LHサージが起きるであろう数日前から使用することをお勧めします。
 

では、生理周期が安定しない人はいつから使えばいいのかというと、2つのパターンがあります。

一つ目は、”生理が終わった翌日から”です。

この日から連続して使用すれば、少なくともLHサージと排卵自体が正常に起きていれば、必ず陽性反応を示す日が来るでしょう。

ただこの方法では、日数がかかりすぎてしまうため、検査薬を用意する手間とお金を考えると、あまりいい方法ではないかもしれません。
 

そんな時は、”今までの生理周期の中で、一番短い期間だった日を基準にする”方法を取りましょう。

女性の体は、排卵日を境に、基礎体温が”低温期”と”高温期”に分けられることはご存知でしょうが、低温期の日数がまちまちであるのに対し、高温期の日数、つまり排卵日から次の生理までの日数は”14日”程度(前後に2日程度の誤差あり)と、ほぼ決まっています。

ですから、”一番短かった生理周期から17〜20日を引いた日数”から、検査薬を使うといいでしょう。

例:25日周期の場合、生理終了日の5〜8日後から検査薬を使う

空振りの日も多くあるでしょうが、確実にLHサージの起きる日を知るにはこの方法がいいでしょう。
 

検査薬を無駄なく有効に使うためにも、自分の体のリズムは管理しよう

ただ、一番有効に、検査薬を無駄なく使う方法と言えば、やはり自分自身の生理周期の把握、更に言うと、基礎体温の管理が欠かせません。

何故なら、基礎体温は、単に生理周期や排卵日を把握するためだけではなく、女性自身の体調の変化を如実に表す重要なバロメーターだからです。

もし、基礎体温を計った上で、その結果、低温期や高温期が通常よりも長い・短い、低温期と高温期の差がないといったことが見つかった時は、婦人科を受診し、体に起きている不調を改善する必要があります。
 

脅かしたいわけではありませんが、生理周期が安定していたとしても、実は排卵機能が上手く働かず、無排卵月経を起こしていた、という女性は、思う以上に多く存在します。

無排卵月経だった場合、その状態がどれだけ続いたかによって、排卵機能が完全に停止してしまう、つまり閉経が起きることすらあり得るのです。
 

ですから、本来の順序としては、

1.基礎体温の管理をする

2.自分の生理周期を把握する

3.生理周期の何日目が自分の排卵日なのかを予測する

4.予測日の数日前から排卵検査薬を使用する

であることを忘れてはいけません。
 

基礎体温を毎日付けることは、とても面倒で、長続きしないことでも有名です。

しかし、いざ妊娠を望んだ時に、絶対に役立つデータです。

今からでも遅くありませんから、是非、基礎体温で自分の体のリズムの管理を行いましょう。
 

ドゥーテスト等の排卵検査薬、どうすれば手に入る?

妊娠を望む人にとって便利な排卵検査薬ですが、妊娠検査薬と異なり、その入手方法が限られていることがネックになり、あまり普及していないのが実情です。

これは、2009年に薬事法が改正されたことにより、排卵検査薬は薬剤師を介してしか購入することが出来なくなりました。

しかも購入の際には、簡単な問診が必要になるため、性行為の絡むとてもデリケートなことからも、中々手が出しづらいものになってしまっています。

また同時に、価格も割引などが適用されない定価購入が基本になるため、気軽に毎日使うことも出来ません。
 

そうしたことから、現在では、ドゥーテストなどの国内製の排卵検査薬よりも、海外製の排卵検査薬を代行輸入で手に入れる人も少なくありません。

海外製の排卵検査薬というと、その精度を不安に思う人も多いでしょうが、品質的には日本製のものと遜色はありません。

何より日本製よりも安価であり、どんどん使いたいと考える時には、海外製のものの購入も考えるといいでしょう。
 

ただし、日本製のものがプラスチック製のケースで保護された使用しやすい形状なのに対し、海外製の多くは検査紙が剥き出しのものが主流のため、使いやすさには差があります。

また、日本語の説明書がないものもあるため、まずは日本製のものを使用し、慣れてから海外製のものを使うかどうかを考えるといいでしょう。
 

排卵検査薬は、妊娠の可能性を高めるために有効な手段

ドゥーテストは、正式名称を「新ドゥーテスト排卵日検査薬」と言い、7本入りと12本入りの2種類が販売されています。

生理周期が安定せず、長い日数で検査を行いたい人や、朝と夜の2回検査をしたい、という人は、12本のものを選ぶといいでしょう。価格も12本入りの方が、1回分あたり安くなります。

黄体形成ホルモンの閾値は30IU/mLであり、一般的な人のLHサージ時のホルモン濃度を十分に検知できる値であり、検査時間も5分となっています。

更に、ロート製薬のホームページの、製品説明のページ(http://jp.rohto.com/dotest-lh/)では、近隣の販売店の一覧が確認できるほか、以前の排卵日を元にした検査開始日の計算が行えるコンテンツもありますので、是非こちらを利用し、有効に検査薬を使いましょう。
 

最初に述べた通り、妊娠とは、低い確率の事柄が重なり、初めて成り立つことです。

排卵検査薬は、それを少しでも高めたい、と考えた時に非常に役立つものですが、より妊娠の可能性を高めるためには、女性が、自分自身の体を、妊娠しやすい状態に整えることも重要です。

葉酸など、妊娠とその後の妊婦生活を支える栄養素を取り入れる、太りすぎたり、無理なダイエットをしない、ストレスを溜めない、冷え性を改善するといったことも、妊娠の可能性を高めます。

そして、パートナーとの関係性も、とても大切です。

二人で手を取り合って、喜びに満ちたその日を迎えられるよう、二人の気持ちと時間を大切にすることも、忘れてはいけません。

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