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子供が出来ると性格が変わる…? 夫婦が親になるということ

子供が出来てから、妻が変わってしまった。

子供が出来てから、夫が変わってしまった。

こうしたぼやきや愚痴の声は、男女それぞれ、インターネット上だけでも枚挙に暇がないほど存在します!

何故、愛し合った二人の間に、望んでいた子供が出来たことで、お互いの性格が変わってしまったと感じてしまうのでしょうか?

そしてそれにより生じた溝は、どうやって埋めていき、”親”になっていけばいいのでしょうか?


子供が生まれてからお互いの性格が変わると感じる夫婦は多い

愛し合う夫婦の間に子供が出来ることは、とても喜ばしく、そして家族が増えることは嬉しいことのハズ。

なのに、子供が生まれる前から生まれた後、そしてそれから続く生活の中で、ある嘆きの声を上げる男女の声を、誰しも耳にしたことがあるでしょう。
 

「子供が生まれてからというもの、夫の/妻の性格が変わってしまった」

という声です。
 

この”性格が変わる”という事象は、まずほとんどの夫婦の間で起きていることだと考えて間違いありません。

何故なら、特に女性は、子供がお腹に宿ったその瞬間から、多くの場合”母性”が生まれ、”母親”になろうと本能が働いてしまうからです。
 

対して男性は、子供が出来たと言っても、何かきっかけがないかぎり、”父性”が本能から生まれることはなく、本能ではなく理性として”父親”になろうとするからです。

そのきっかけも、実に人それぞれです。

例えばエコーの時に同席して、妻のお腹の中で動く我が子をみた時、生まれてすぐの小さな体を抱いた時、少し大きくなって「パパ」と言われた時、一緒にキャッチボールをした時と、いつ、父親としての本能が目覚めるかは本人にすら分かりません。

子供が出来て性格が変わるのは○○の生じる時のズレのせい

いつ、この”母性”と”父性”が生まれるか、このタイミングのズレが、非常に問題です。
 

女性は否応なしに、大きくなるお腹や、変わっていく体調、そして変化していく自分の考え方を受け入れなければなりません。

しかし、男性にとっては、どんなに妻のことを考えていたとしても、やはり自分に起きている変化ではないため、本当の意味で理解することが出来ないのです。

ですから、母性故に変わっていく妻の性格を、なかなか受け入れることが出来ないのです。
 

対して女性も、自分は母性によって変わっていく性格を、なかなか自覚することが出来ません。

妊娠中も出産後も、子供中心になってしまった自分の性格に疑問を抱く暇や余裕がないからです!

ですから、変わらない夫の考え方や接し方を見て、「この人はこんなに私や子供に対する思いやりのない人だったのか」と、変わっていないことを変わったと感じてしまうのです。
 

そうしたズレが、「夫の子育てに対する無理解や非協力的な態度」、「子供中心の生活になり夫である自分の居場所のなくなった家庭」という、ステレオタイプの冷えた夫婦間の家庭を生み出してしまうのです。

子供が出来た時、どうすれば性格が変わることを受け入れられるか

そして更にこの問題の解決を阻むのが、「子供の成長は待ってくれない」という当たり前の事象です。

女性に芽生えた母性は、子供の成長に合わせて、やはり成長していきますが、男性のほうはそうはいきません。

早いうちに父性を目覚めさせたくても、あくまで本能ですから、何がトリガーになるか、その時にならなければわかりません。
 

その間に、子供は成長し、夫婦の間に生まれた亀裂がどんどん深くなり、最終的には修復できないほどの谷にさえなってしまうのです。
 

では、二人の間に子供が出来た時、夫婦はどうすれば”足並みが揃った親”になれるのでしょうか?
 

まず、妻の側から気を付けるべきことを見てみましょう。

  • 夫が変わったのではなく、自分の考え方が変わったことを認める
  • 父親としての重責”が常に夫に伸し掛かっている事実を認める
  • 常に子供と過ごす時間の長い自分と比べ、夫の育児に完璧さを求めない

ならば、夫の側から気を付けるべきことは何でしょうか?

  • 妻の持つ時間には限りがあり、全てが完璧にできるわけはないことを認める
  • 妻が必死になって守っているのは”自分との間の子供だ”という事実を認める
  • 周囲の他の女性(例えば自分の母)と、妻は違う人間であり、キャパシティが違うことを知る

お互いに必死になっていることを、お互いに認めあってこその夫婦

女性は、自分の体に起きている変化――子供を守るために、体が”子供中心に考えるようにするために”ホルモンをコントロールしていることを、客観的に見ることは出来ません。
加えて寝不足や子育ての心配ごとだらけになり、夫への気遣いを忘れがちになります。

しかし、夫だって、子供が可愛くないわけではありませんし、好きで妻と子供を置いて仕事に励んでいるわけではないのです。
何とかあなたの負担を減らすため、拙いながらも家事・育児に参加しようとしていることを、どうぞ認めて下さい。

対して男性は、まず子育ては、どの親子の間でも「全く同じ」ケースがあるわけではないことを念頭においてください。
自分の母や親しい人が出来ていたことが、何故妻は出来ないのかと嘆くことは全く論外です。
何より、妻が”自分の妻”から”母親”になり、必死に守っているその生命は、自分との間に出来た子供だからこそだ、という事実を、どうぞ忘れないでください。

夫婦で足並みを揃えて親になるために、一番必要なものは…

そして夫婦に共通するのは「言葉を使ったコミュニケーションを密に行う」というポイントです。
 

「態度で分かるでしょう?/分かるだろう?」は、どんなに長く一緒にいる夫婦で、愛し合っていたとしても通用しません!

そんな幻想ほど、夫婦間の問題を更に大きくする要素はありませんし、感謝の言葉も、ねぎらいの言葉も、しっかり言葉にして相手に伝えなければ伝わりません!
 

子供がまだまとまって寝てくれない月齢の低いうちは、満足に会話をする時間もないでしょう。

そんな時は、メモだって、メールだって構いません。

是非、そうした簡単な言葉をお互いに掛け合い、親になったお互いを労りあってください。
 

自分達の子供を、ギスギスした家庭で育てたいと願う親などいません。

そして親になってからと、夫婦の愛を捨てたいと思う人もいません。
 

愛し合う二人の間に生まれた子供。

その子供がいるからこそ、お互いが必死に親になろうとしていることを認めあい、二人で足並みを揃えて親になっていきましょう。

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