入籍の手続きをしても別居婚の場合の住民票などの手続きについて
入籍手続きしても、別居婚となるカップルがいます。例えば、彼氏がそのまま単身赴任をしてしまう場合、新居が見つかるまでしばらく別居する場合、お互いのライフスタイルを尊重するために、敢えて別居する場合など色々事情がありますよね。
でも何をどう手続きをしていいか判らない人ために、各種必要な手続きについてご説明いたします。
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別居婚の入籍手続き方法とは?
別居婚でも、法的に夫婦として扱われるためには「婚姻届」を出す必要があります。「婚姻届」というのは、法的に夫婦と認められるために必要な手続きであり、一緒に暮らす事が必須条件ではありません。
前述したように、いろんな事情から、一時的や恒久的に別居する夫婦はたくさんあります。
さて、婚姻届を提出する際、二つ決めなくてはいけません。一つは「姓」をどっちに統一するかという事と「本籍」をどこにするかです。よく誤解されますが、「本籍」=「住んでいる場所」ではありません。本籍地は日本国内であればどこにでも設定できますが、ただし本籍のある土地の市役所に婚姻届けを出す必要がありますから、どちらかの住所のある市役所を本籍の定めた方が各種手続きの際、後が楽です。
さてこの婚姻届けを出す事によって、夫婦二人が新しい戸籍を作る事になります。
そのため、前の戸籍からは抹消されることになります。もし、婚姻届を出す市役所の管轄以外に本籍のある人は、婚姻届を出すのに、自分の戸籍が必要になりますので取り寄せておきましょう。
入籍手続きをしても別居婚ってあり?
いろんな事情があり、ライスタイルがありますから、別居婚自体は問題ないでしょう。恐らく別居婚で心配されているのが、「住民票」の事だと思います。
結婚して戸籍を作ったのに、住所は元のままというのは、問題がないのか?本籍地と現住所が違っていても、大丈夫か?という点だと思います。
まず、戸籍と住民票は全く違うものです。戸籍はあくまで親族関係や家族や夫婦の関係を証明する書類です。だから住所自体はさほど重要ではないのです。
住民票というのは、逆に現住所を証明する書類ですから、住所が一番重要なのです。逆に現住所と住民票の住所が違う方が問題です。
仮に別居婚で別々に暮らしていても、住所が変更になったのであれば、それは手続きが必要ですが、住所が変更になっていないのであれば、住民票は変更する必要はありません。
本籍については前述したように、日本国内どこでも自由に設定できますから、現住所である必要はありません。ただ戸籍の書類を取る際に、あまり自分が住んでいる所から遠いと手続きが面倒というだけです。
別居婚で入籍以外に必要な手続きとは?
主に姓が変わった人は、「名義変更」の手続きが必要です。
「年金」「保険」「銀行口座」「クレジットカード」「パスポート」「運転免許証」などが主なものです。名義変更をした事を証明するために、身分確認証が必要になります。主に保険証やパスポート、運転免許証が身分確認証と言われるものですが、これらの変更には「戸籍謄本」が必要になる事が多いので、必要枚数を取っておきましょう。
また、郵便局に「転送届」を提出する事をオススメします。名義変更をした際に、送られてくる郵送物が新しい姓の場合、住んでいる場所が今までと一緒でも「宛先人不明」になる可能性があるからです。
また、小さい事ですが、クレジットカードの変更手続きをしても、銀行口座の名義変更手続きを忘れると、口座から引き落としされない場合があります。必ず銀行口座の手続きをしてから、クレジットカードの変更手続きをしましょう。
戸籍と住民票の関係 〜 引っ越したら住民票の変更が必要
婚姻届を提出すれば入籍になります。別居婚の場合、入籍手続きと、姓が変わった人が名義変更の手続きをすれば、主な手続きは終わります。
仮に同居しなくても、引っ越しをしたら、住民票の変更は必要です。
戸籍は前述したように、結婚、離婚以外の場合はほぼ手続きは不要です。ただし子供が生まれた際には手続きが必要になるでしょう。
しかし、住民票については、結婚には関係なく、引っ越した際には必ず必要になる手続きです。その違いを覚えておいてください。
また子供が生まれた場合ですが、必要な手続きとして「出生届」と「児童手当の受給手続き」があります。これらは、生まれたから15日以内に行う必要があり、「児童手当の受給手続き」については、夫婦のうち所得の高い方が住んでいる市役所に提出する必要があります。ただし、子供が児童手当を受給する手続きをした親と別居の場合、別途提出する書類色々ありますので、注意が必要です。
別居婚でも、入籍手続きは別に難しくありません
さて、別居婚の場合、悩むのは「住所」でしょう。悩む人の多くは、戸籍と住民票をごっちゃにしている場合です。
例えば戸籍のある場所に引っ越さなければいけないとか本籍のある場所が現住所と一致しなくはいけない等と考えてしまって、悩む羽目になります。
戸籍と住民票は全く違うものです。だから、別に入籍しても引っ越しを伴わなければ、住民票を変更する必要はありません。逆に入籍しなくても、引っ越ししたのであれば、住所変更が必要です。
入籍すると「姓」が変更になった方が、各種手続きが発生します。特に「免許証」や「パスポート」「保険証」など、身分確認として使われる物については、名義変更の際に、住民票や戸籍謄本の提出もしくは提示を求められますので、あらかじめどの手続きには何の書類が必要かを確認の上、市役所にいくと 、比較的スムーズに名義変更ができます。また必要書類ではなくても、新しい名義の印鑑を一つ準備しておくといいでしょう。意外に印鑑はあちこちで必要になります。
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