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妊婦が仰けに寝は胎児に良くない?仰向け寝の真実に迫る

妊婦が仰向け寝は良いの?悪いの?

色々な説があり、妊婦としては、寝方ひとつで胎児に影響があると思うとおちおち寝方も気になります。

仰向けで寝ることは、妊婦の体にとって影響あり?それとも胎児に影響あり?

仰向けで寝る事に問題があるかないかについてご説明いたします。

妊婦が仰向けに寝ると胎児に影響あり?

妊婦が心配するのはまず胎児の事。

おなかが上になると、なんとなく胎児が重力で苦しく感じるのではと心配する人が多いのですが、実際はそんな事ないのです。

何故なら胎児は常に羊水に包まれているからです。羊水が胎児を包んでいるので、ちょっとした姿勢の変化などはすべてこの羊水が吸収してくれます。胎児の周りにクッションがあると考えてもいいでしょう。多少の衝撃はすべてこの羊水が吸収してくれるので、よほどのことが無い限り羊水に包まれてる胎児は元気です。

だからママがどんな姿勢で寝ても、胎児にはほぼ影響がありません。大切なのはママがキチンと呼吸出来る事です。

胎児が一番辛いのは、酸素が来なくなることです。それにはママが失神したり、酸素を吸う量が減ってしまう事の方が問題ありなのです。

胎児はママの呼吸が生命線です。ママが十分に酸素が体にいきわたらせることが出来ないと、胎児は酸素不足で成長に問題が発生したり、脳に障害を負う可能性があるのです。

妊婦は仰向けに寝るのはいい事?悪い事?

もし仰向けで眠ることが出来れば、それは問題ありません。

ただどうして妊婦が仰向けに眠ることがよくないという説があるかというと、「仰臥位低血圧症候群」になる可能性があるからです。

ただし、仰向けに寝ているからと言って、この症状が出るのではなく、仰向けで寝ると辛いと感じる人は「仰臥位低血圧症候群」になる可能性があるのです。

だから仰向けに寝ていて、息苦しい、寝つきにくい、動悸がするという人は、「仰臥位低血圧症候群」になってしまう可能性がありますので、ただちに眠る位置を変えましょう。

さて、「仰臥位低血圧症候群」の原因は何でしょうか?

妊娠8ヶ月過ぎると、子宮はかなり大きくなります。大体この時期で言えば1kg〜1.3kg、40cmぐらいの子供がおなかにいるわけです。そして胎児を守るために、その周りには羊水があるわけなので、だんだんママの内臓を圧迫してきます。そして仰向けで寝る事で、背骨の傍を走る下大静脈を圧迫してしまうのです。静脈を圧迫されれば、心臓への血流が悪くなるので、結果息苦しくなります。

「仰臥位低血圧症候群」が胎児に与える影響

心臓に血液が一定量戻らなければ、息苦しくなります。そしてそれが長時間続くとママの体は気分が悪くなり、ひどい時には失神します。

ママが失神すると、胎児への酸素の供給量が激変します。そのため、胎児は低酸素症に陥り、前述したように発育や脳へダメージが残ります。

そのため、もし仰向けに寝て、息苦しい、動悸が激しいという症状が出た場合、ただちに左側を下にして寝る体勢へと変えてください。そうすると下大静脈を圧迫がなくなり、楽になります。

ただママの中には、仰向けでないと眠れないという人は、クッションやまくらなどを使って、下大静脈を圧迫されないような体勢を取るように工夫してください。

仰向けで寝るとおなかが張りやすいと感じるのは、やはり下大静脈を圧迫されるのが原因です。ただし前述したように、ママがきちんと酸素を吸う事が出来れば、胎児には何の影響もありません。

確かにアメリカでは仰向けに寝る事は胎児に悪影響があるという指摘する意見もありますが、確実ではありません。

妊婦さんにオススメの寝方

胎児は夜間になると何故か活発に動くようになります。時には、どう考えても足だけではこんなにならないだろうという振動を感じることもあるでしょう。なんと元気な赤ちゃんはヒップアタックまで繰り出してくるので、ママは中々熟睡するのが大変になってきます。

だからもし横向きよりも仰向けが寝やすい、リラックスできるのであれば、その寝方でもいいのです。ただし前述したような症状が出るなら、ただちに左を下にする寝方に切り替えてください。

ただし、足はクッションを下に引く、着圧ソックスを着用するなどして、むくみを防止するようにしましょう。これは仰向け、横向き関わらずやっていただきたい事です。

というのも、妊婦のむくみ対策にはとても有効だからです。

また、妊娠前はうつぶせ寝が習慣という人もいますが、やはりおなかが大きくなると物理的に難しくなるので、うつ伏せ寝は諦めた方がいいでしょう。

寝方というのは人によって好みが違います。また妊婦はおなかの大きさによって色々と変化しますので、一番寝やすい体制が一番という事です。

妊婦さんにオススメのシムズの体位とは?

シムズの体位というのが妊婦にとって寝つきがいいという説もあります。これは、前述した「仰臥位低血圧症候群」になりそうな時に試した欲しい体位と同じ感じです。つまり左を下にして横向きになります。左の手と足は後ろに少し曲げ、右の手と足は前に少し曲げるといった方法です。

一見不自然な恰好に思えますが、この姿勢をと取りにくい人は抱き枕などを使って調節すると寝やすい姿勢を取る事ができます。

そもそもこの体位の由来となったのは19世紀のイギリスの産婦人科であるJ・マリオン・シムズが提唱したそうです。元々は直腸検査や昏睡状態の患者の呼吸確保の使われていた体位だそうですが、これを妊婦の寝方に流用したのがシムズだそうです。

最近は妊婦用の抱き枕などあり、おなかに負担をかけないとかシムズの体勢が取りやすいというのもあります。一時的なものでもったいないと感じるかもしれませんが、睡眠と健康のために購入を検討するのもいいかもしれません。またタオルケットなどを利用して自作してもいいと思います。

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