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アフターピルの避妊失敗?消退出血がこないのはどんな時か

2016.6.9

万が一の時、望まない妊娠を回避する方法として、女性にとって強い味方である”アフターピル”。

この成否を判断する基準となる消退出血がなかなかこないと、「避妊失敗!?」と不安になることでしょう。

何故消退出血の有無が避妊の成否確認に繋がるのでしょうか?

アフターピルが失敗? 消退出血がこないのは何故?

女性にとって、妊娠はその後の生活を一変させる一大事です。

仕事、生活、貯金、環境、教育、そして時に結婚…と様々な要因が絡むため、出来ることならそうしたことが全て整ってから、妊娠したいと思うのが当然です。

しかし、どんなに避妊に気を配っていても、「もしかしたら避妊に失敗したかも!?」という状況になることがあります。

今は妊娠を望んでいない、現在は子供を持つことが出来ない――そうした女性にとって、アフターピルは強い味方です。
 

アフターピルを服用すると、女性の体は排卵そのものを抑制し、もし排卵後であっても、その性交渉によって生じた受精卵が着床するのを防ぐことが出来ます。

これは、アフターピルに含まれる成分――主に”黄体ホルモン”の働きによるものです。

この黄体ホルモンが卵巣と子宮に働きかけ、”擬似妊娠”の状況を作り出すのです。

その成功率は、医師の処方を受けて正しくアフターピルを服用した場合には、90%にものぼると言われています。
 

アフターピルによる避妊が成功した場合、”消退出血”というものが現れます。

この消退出血があれば、ほっと一安心――なのですが、これがなかなかこない場合があります。

何故、消退出血がこないことがあるのでしょうか?

それには、アフターピルを飲むタイミングに関わっています。
 

アフターピルは女性にとって強い味方

そもそもアフターピルは”緊急避妊薬”と言われるものですが、このアフターピルにはどんな利点があるのでしょうか?
 

まず、副作用が少ないことが挙げられます。

現在主流のアフターピルが国に認証されるまでは、本来は月経不順や卵巣機能不全といった婦人科系の病気の治療に使われる中用量ピルが用いられてきました。

このピルには黄体ホルモンの他、卵胞ホルモンも含まれているため、(若干ではありますが)副作用のリスクがあったのです。

対して現在、アフターピルとして主流の”ノルレボ”には卵胞ホルモンは含まれていないため、副作用のリスクが低い、また服用回数も1回で済むなど、体にかかる負担が少ないものと言えるのです。
 

続いて、時間制限はあるものの、行為後の避妊が可能だ、という点です。

パートナーが避妊に無理解だった、また犯罪に巻き込まれた等、その時点では女性にどうすることも出来なかった場合でも、”72時間”以内であれば、アフターピルによる避妊が可能なのです。

自身が望まない妊娠をしたくない女性に、これほどの味方はいないでしょう。
 

そして何より、中絶ではない、という点も大きなものです。

アフターピルには2つの効果があります。

一つは排卵を抑制・遅延させる効果

もう一つは受精卵の着床を防止する効果 です。

どちらも”体の中に新しい命が宿る”ことを防ぐ効果です。

女性の心と体、双方にかかる負担が最小限で済むのは、決して無視できないものです。
 

アフターピルは実際どんな働きをする薬?

この利点を生み出してくれているのが、アフターピルに含まれる黄体ホルモンです。

このホルモンは女性の体内でも自然に生成・分泌されるものですが、本来、黄体ホルモンが分泌されるのは、卵巣です。

そして黄体ホルモンの元になっているのが、排卵された卵子が卵巣の中にいる間に包まれていた”卵胞”という袋状の組織です。
 

黄体ホルモンは、排卵され受精した卵子、つまり受精卵が着床しやすいように”女性の体を妊娠に向けて整える機能”を持っています。

そして同時に、”排卵を抑制する働き”があるのです。

人間の体は、1回の妊娠につき1人の子供が生まれることが多いですね。

これは人間の子宮が、多胎(双子、三つ子、四つ子など)に適した大きさではないためです。

ですから、”生理周期の1サイクルにつき、排卵する卵子は1つまで”にするよう、黄体ホルモンが規制をかけているのです。
 

つまり、通常では

  • 黄体ホルモンは排卵が起きた後にしか存在しない
  • 黄体ホルモンが体内にある時はそれ以上の排卵が起こらない

のです。
 

これを踏まえて、排卵前にアフターピルを服用した場合、どんなことが起きるのでしょう。

それまでは、通常の働きにより、卵巣内で卵子が排卵にそなえて成熟を始めていました。

ですが、黄体ホルモンが体内に急に現れたことで、卵巣はその準備していた卵子の排卵を取りやめます。

そのため、例え精子が体内にあったとしても、受精そのものが起きなくなるのです。
 

アフターピルの成否、見分けるのは”消退出血”の有無

こう聞くと「では排卵後にアフターピルを服用してしまったら、排卵は起きているから意味がなくなるのでは?」と思うでしょう。

しかし、この場合にも、アフターピルの黄体ホルモンが、体内のある部分に働きかけをし、妊娠の可能性を下げてくれます。

その場所とは、脳の下垂体と呼ばれる部位であり、体内のホルモン分泌を制御する場所です。
 

アフターピルを服用すると、体内の黄体ホルモンの濃度が急激に高くなり、その効果が切れると、今度は急激に減少します。

この一連の流れは、脳の下垂体に以下のような”2回の誤認識”を起こさせます。

  1. 体内の黄体ホルモンの濃度が増えると、脳は「妊娠した」と認識する
  2. い黄体ホルモンの濃度が減ると、脳は「今回の妊娠は実らなかった。次の妊娠に備え、体をリセット=生理を起こす必要がある」と考える

これにより、アフターピル服用後”3日から3週間の間に”生理のような出血が見られます。

これこそが、”消退出血”と呼ばれるものです。
 

この消退出血とは、着床しやすいよう整えられていた子宮内膜がはがれ、血液と共に流れ出るものを指します。つまり、通常の生理が起きるしくみとほぼ変わりはありません。

自然に起きるものが生理、アフターピルにより起きるのが消退出血と考えて間違いありません。

ですから、排卵・受精を阻止できなくても、その受精卵子宮に到達する前に、子宮内膜のリセットが完了していれば、受精卵が着床する可能性はかなり低いものになります。
 

ピル服用後、消退出血がこない時は、確実に妊娠している?

しかしながら、確かに排卵のタイミングによっては、アフターピルでは妊娠の阻止が出来ない可能性はあります。

これには、様々なタイミングが関わってきます。

既に排卵がなされていた場合には、卵巣内の卵胞が黄体化を始めています。

そして、アフターピルによる黄体ホルモンの増減に関わらず、卵巣から十分な黄体ホルモンが分泌される状態になっていると、薬の効果が切れた後も、脳の下垂体における2回めの誤認識が起きないのです。

この時は、消退出血は起きません。
 

しかし、消退出血がこない=確実に妊娠した、とは言えません。

アフターピルによって起こり得る結果を挙げてみましょう。

  • アフターピルの服用が排卵前:服用後3日後〜3週間で消退出血がある=避妊成功(※1)
  • アフターピルの服用が排卵後:

     →本来の生理予定日付近で、消退出血と通常の生理が同時に起きる=避妊成功(※2)

     →生理・消退出血共にこない=妊娠

※1 消退出血の他、同じ生理サイクル中にもう一度生理が起きることがありますが、これは体が本来のリズムで起こしている生理ですので問題はありません。

※2 そもそも卵子・精子の寿命などの関係で受精しなかったか、それとも受精はしたが着床には至らなかったか、どちらかのケースが起きていたと考えられます。
 

これは消退出血?それとも着床出血? 見分けるポイントは

もし消退出血がこない、という状況であった時は、避妊が成功したか、それとも妊娠したかは、本来の生理予定日に生理が来るかどうかで判断するしかありません。

また、妊娠したかを検査できる妊娠検査薬も、この時期以降(通常のもので、生理予定日1週間後から使用可能)にしか使えませんし、これは婦人科でも同じことであり、非常に不安な日を過ごすことになってしまいます。
 

消退出血を待つ時、注意したい性器出血があります。

それは”着床出血”です。

着床時、受精卵は子宮内膜に取り付き、ゆっくりとその内部に侵入していきます。この時、稀に内膜を傷つけることがあるため、軽い痛みや出血が起きることがありますが、これがこの着床出血です。

困ったことに、この着床出血が起きるのは、本来の生理予定日あたりです。
 

消退出血を待ちわびている身としては、軽くても出血があれば「これが消退出血か」と考えてしまいたくなるものですが、まず、明らかにこの2つは出血量が違います。

特に上で見たような”排卵後にアフターピルを服用した場合”は、消退出血(+本来の生理)の量は、通常の生理と同程度だと考えて間違いありません。

対して着床出血は、生理と間違うほどの量が出ることは、本当に稀であり、大抵はおりものに少し色がつく程度、それも2,3日程度で治まります。

もし、生理予定日近くに軽い出血しかこない場合は、妊娠したことを前提に考えたほうがいい、と言えます。
 

アフターピルの服用の注意点

アフターピルの服用には、何よりも大事な点があります。

それは”行為後、72時間以内に服用する”という点です。

この時間を守り、服用した場合の成功率は(特に排卵前のケースでは)とても高いものであることは、先にも触れました。

しかし、72時間を超えてしまうと、成功率はぐっと下がってしまいます。
 

他にも、注意点があります。

  • 服用後、2時間以内に副作用等で嘔吐した場合は、再度服用する必要がある

     →ノルレボによる緊急避妊では副作用は少ないが、人によってはホルモン量の急激な上昇により悪心などの副作用(一時的)が起きることがある

  • 服用後の喫煙は避ける

     →循環器系に障害(血栓症)が生じる可能性がある

  • 服用後はしばらく性交渉を避ける

     →例え消退出血があったとしても、その分、本来の排卵がずれている可能性があるため、性交渉、特に避妊具を使用しない行為は避ける

  • 正式に婦人科、及び産婦人科で処方されたアフターピルを服用する
  •  →海外通販などで入手も可能ですが、粗悪品であることも少なくなく、また服用前後のフォローを受けるためにも、しっかりと手順を踏んで入手するべき

アフターピルは、あくまで”緊急避妊”用の薬です。

いくら、服用後の副作用や、将来の妊娠に影響はないとは言え、体のリズムを崩す薬であることを忘れてはいけません。

それでも、もしもの時、強い味方があることは、ぜひ覚えておきましょう。

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