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生理がこない! 疑われる病気と病院を受診すべきタイミング

毎月面倒だと思っていても、いざ生理がこないとなると、とても不安になりますね。

そんな時は、どんなことが体に起きている可能性があるのでしょうか?

そして、病院に通うべきタイミングは、それぞれいつなのでしょうか?

このページの目次

生理がこない… 病院に行くべきタイミングはいつ?

毎月の煩わしい生理とはいえ、生理がこない時はこない時で、女性にとって心配の種になりますね。

一番に考えつくことはやはり妊娠ですが、これはパートナーがいて、前回の生理の後に性交渉があった時に限られてきます。

しかし、妊娠の可能性が低い場合は、やはり婦人科系の疾患を疑うことでしょう。

こんな時、駆け込むべき場所というと、やはり婦人科系の病院です。

ただ、婦人科の診療を受けるのは、女性にとって非常に敷居の高いことと言わざるを得ません。

必要なこととは分かっていても、性生活という、最もプライベートなことを尋ねられるのもさることながら、やはり内診があることを思うと、どうしても足を運ぶのに躊躇してしまいますね。

ですが、やはり、自分の体のこととは言え、分かること・出来ることは限られています。

他の体の部位の病気でも同じことが言えますが、初期の段階で治療を始めるのと、病状が進行してから治療を始めるのとでは、かかる期間も体への影響も、全く違います。

何か異常があれば病院へ。これは鉄則だと考えましょう。

特に将来、子供を産むことを望むのであれば絶対です。

では実際、生理がこない症状が出ているとしたら、どんなタイミングで受診すべきなのでしょうか?

妊娠が疑われるなら、病院に行くタイミングは○○をしてから

もし前回の生理の後、パートナーと性交渉があったのであれば、やはりまず第一に妊娠を疑うべきと言えるでしょう。

この場合、まず病院に向かう前に、自分でも妊娠の有無を確認するといいでしょう。

その時に利用できるのが、薬局などで売っている妊娠検査薬です。

妊娠検査薬は、受精卵が着床した後からしか分泌しない、”hCGホルモン”が尿に含まれているかを確認できるものであり、その精度は非常に高く、陽性結果が出た時はほぼ確実に妊娠していると見なされます。

最も、hCGホルモンが尿に出るまでには少し時間がかかるため、妊娠検査薬が使えるのは、排卵日から見て、どんなに早くても3週間後からです(但し早期妊娠検査薬を使った場合は2週間後程度)。

基礎体温を普段から測っていて、排卵日が特定できるのであればその日を基準として、排卵日が特定できないのであれば、最後に性交渉を行った日を基準として3週間後に検査をするようにしましょう。

実は、産婦人科等の病院でも同じく、尿中のhCGホルモンの有無から妊娠の確認をしています。

そして、例え妊娠していたとしても、尿中にhCGホルモンが確認できないほどの超初期では、子宮内のエコーを行ったところで何も映りません。つまり、無駄足になる可能性が高いのです。

ですから、妊娠が疑われる時は”排卵日から3週間後”を、受診のタイミングとするといいでしょう。

そもそも生理周期に多少のばらつきがあっても不思議ではない

前回の生理以降性交渉がなかった・性交渉はあったが妊娠検査薬が陰性で、妊娠していないことが確実な場合、まず一番に疑われるのは”生理不順”です。

通常、健康な女性の生理周期は25日から38日であるとされています。

そして、この周期ぴったりに生理が来る人もいれば、26日の時もあれば30日の時もある、と日数にブレがある人もいます。

何故、こんなにも生理周期にばらつきがあるのかというと、”生理周期を司る場所がデリケートだから”に他なりません。

そもそも生理が起きるのは、女性の体の中で分泌される2つのホルモン”エストロゲン(卵胞ホルモン)”と”プロゲステロン(黄体ホルモン)”の濃度の増減が関係します。

これら2つのホルモンを”女性ホルモン”と総称するのですが、これらは卵巣から分泌されるものです。

エストロゲンが分泌されると、卵巣の中で眠っていた原始卵胞という卵子の元である細胞が成熟を始めます。

成熟した細胞は卵子となり、卵巣の外に排出されます。これが”排卵”です。

排卵が終わると、今度はそれまで卵子を包んでいた袋が変化し、黄体という組織に変わり、ここからプロゲステロンが分泌されます。

その後、先に説明したhCGホルモンの分泌が始まれば(受精卵の着床があれば)妊娠に、逆にこれの分泌がなければ生理が始まります。

この2つのホルモンの増減を感知し、卵巣に働きかけを行う司令塔が、脳下垂体と言われる、脳の中心部の器官です。

生理周期が不規則でも、病院に行かなくて済む場合がある?

脳下垂体は、女性ホルモンの分泌のみならず、自身の生命活動に必要不可欠なホルモンの分泌を管理する、とても重要な場所です。

この脳下垂体は、生命活動を維持するため、人間の心身にかかる様々な変化=肉体的・精神的なストレスに敏感な部位でもあるのです。

脳下垂体の働きには優先度があり、まず自分が生存するために必要な活動を優先し、生存に不要な機能は後回しにします。

つまり、”生存に不可欠ではない生理は後回しされやすい”のです。

最近、仕事で無理をしすぎた

○○に向けて急激にダイエットをはじめた

重大な心配事ができてしまった

寒暖の差が激しくて、体が不調だ――

このようなストレスに心当たりがあるのであれば、それは脳下垂体に生理が”後回し”にされたのだ、と考えることが出来ます。

例えば普段の生理周期が28日ピッタリだった人が、25日だったり、30日だったりと不規則になったとしても、そのズレが数日程度であり、かつ2,3ヶ月程度で戻るならば、正常な範囲だと言えるため、病院を受診する必要はありません。

また同時に、基礎体温から排卵が起こっていることが確認できる場合も、心配しすぎる必要はないでしょう。

ただし、何かしらのストレスが心身にかかっていることは確実ですので、まずはその緩和を心がけましょう。

勿論、普通ではない痛みがある、不正出血があるという場合には、生理不順とは別の要因が考えられますから、病院に行く必要があります。

こんな症状は要注意! すぐにでも病院に行くべき場合とは

単なる生理不順と考えてはいけない場合があります。

  • 生理周期が毎月24日未満、または39日以上
  • 基礎体温をつけても排卵が確認できない状態
  • 生理周期が大幅に乱れている(前々回は25日、前回は35日、今回は30日を過ぎてもまだ生理がこない…というような状況)
  • 生理の量が極端に多い・少ない

このような症状が3ヶ月以上続いているならば、生理不順ではなく他の何らかの疾患が隠れている可能性が高いです。

では、どんな疾患が考えられるのか見ていきましょう。

子宮の疾患

生理不順に加えて出血が多い、生理痛が酷い、生理期間が8日以上(過長月経)といった症状がある場合は、子宮に何らかの疾患がある可能性があります。

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症といった子宮内膜に異常が生じるものから、ポリープ、子宮がんといったものまで、疑われます。

どの疾患も放置していると、将来的に子供が望めないことに繋がりかねません。

子宮の働きが弱い

生理期間が2,3日程度(過短月経)、出血量が微量といった状態は、子宮の働きやそのものが未熟な可能性があります。

このような状態を”子宮発育不全症”といい、先天的か、または後天的か、そして発症してからの年月によって治療が可能かが決まります。

子宮の働きが弱いままだと、同時に卵巣機能の低下をも招いてしまいます。

生理が来ないのは卵巣のせい? 放置するとどうなるの?

排卵機能の低下

脳からの命令が正常でも、卵巣自体にそれを実行できない、つまり”排卵障害”が起きている場合があります。

生理自体が起こらない”無月経”や、生理はあるけれど基礎体温で排卵が確認できない状態が続く場合は”無排卵月経”の恐れがあります。

ストレスに長期間晒され続けたり、過激なダイエットを行ったなどで、排卵が止まってしまう状況が長く続くと、卵巣はその機能を停止します。つまりは閉経です。

近年では若い女性にも早発閉経が広がりつつありますが、一度閉経してしまうと、後からどんなに頑張っても卵巣が再び働き出すことは困難になります。

他にも、原始卵胞が育ち辛く、卵子が成熟しないために排卵が起きない多嚢胞性卵巣症候群といった疾患の可能性もあります。

卵巣に疾患がある

卵巣自体に疾患がある場合も、正常に排卵とそれに続く生理が起きない傾向があります。

卵巣および卵管の炎症から、卵巣に水や脂肪が溜まって腫れる卵巣のう腫、卵巣の根本がねじれてしまう茎捻転、卵巣に固形の塊が出来る充実性腫瘍、そして卵巣がんといったものも挙げられます。

生理不順と共に下腹部の痛み、触るとしこりがある場合には、すぐにでも病院で診察を受ける必要があります。

脳下垂体の障害

ホルモンの分泌を司る脳下垂体に、何らかの障害がある可能性も考えられます。

母乳の生成を行い、逆に排卵を抑える効果を持つ高プロラクチン血症や、甲状腺ホルモンの分泌異常、そして割合は非常に低いのですが、脳腫瘍などが原因になっていることもあります。

自分の体を守るためにも、基礎体温の把握を始めよう

女性ホルモンがしっかり分泌されているか、体に異常がないかといったことは、例え自分の体であってもうかがい知ることはできません。

行くのが恐いからと後回しにした結果、妊娠が不可能になるまで病状が進んでしまった、という悲しい話は枚挙に暇がないほど存在します。

ですから、異常があるかな?と思ったら、敷居が高くとも婦人科への受診は不可欠です。

婦人科に対して不安がある場合には、女性医師のいる病院や、口コミなどを参考にするのもいいでしょう。

またもう一つ、女性が普段からすべきことがあります。

それが基礎体温の管理です。

基礎体温を測れば、ちゃんと排卵がされているのかを判断することが出来ますし、病院に受診する際にも、疾患の特定に大きく役立ちます。

逆に言えば、基礎体温を把握していないと、病院にかかってもすぐに原因が特定できず、不必要な検査を受ける必要が出てくるのです。

基礎体温の管理は簡単です。しかし、同時にとても面倒なことを否定できません。

  • 4時間以上の十分な睡眠を取る
  • 朝、目が覚めたら、出来るだけ体を動かさずに体温を測る
  • 測った体温を記録する
  • 毎日出来るだけ同じ時間に測る

…と、なかなか面倒な注意点があるからです。

しかし、この朝の5分程度の時間を自分の健康管理に当てるだけで、自分が女性として輝ける時間を伸ばすことに繋がるのですから、絶対に・決して無駄なことではありません。

ぜひこの機会に、基礎体温、そして生理周期の管理を始めましょう。

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